アジアで伸びる業務用ゲーム機市場、デジタルカードゲームや景品ゲームに可能性

――欧米の業務用ゲーム機市場の動きはどうですか。

鵜之澤氏:欧米は伸びてないかな。チャレンジはしているけど、日本の製品そのままではコスト面で通用しません。アジア向けにローコストで開発したものを持っていくと、ますます成果が出るという状況ですね。

「上海のアミューズメント施設は、まるでバブルの頃の日本のようにギラギラしている」と語る鵜之澤氏

 やはり、伸びているのはアジアの新興国です。以前は最新作でなくてもよかったのですが、今はそうではありません。高級品、新製品を欲しがる傾向にありますよ。実際、上海のアミューズメント施設は、まるでバブルの頃の日本のよう。テーマパークのような身近な娯楽という位置づけで需要が伸びている感じ。

 タイトル的には『アニマルカイザー』などデジタルカードゲームのジャンルがビジネスになる可能性があると思っています。あと、景品系などの“リアルもの”がアジアでは少しずつ伸びていて、可能性を感じています。日本でいう5000円、6000円のパッケージゲームや、高額なゲームハードウエアを買ったりというのは、まだまだ遠いと思いますけど、100円単位の業務用ゲーム機ビジネス市場は確実にあって、定着してきていると思います。

 アジアでも運営型やアップデート型でのビジネスモデルをどれだけやっていけるかが重要でしょうね。日本同様、筐体の売り切りだけではない、様々なアプローチが必要なんだと思います。

 気になるのは、中国のメーカーが力を付けてきていること。現地の展示会でも、次々と新製品がリリースされ、勢いを感じます。我々は、ゲームの面白さで勝負していかなければならないですね。

『百獣大戦アニマルカイザー』
実在の動物同士を戦わせるカードゲーム。海外では、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナムなど東南アジアを中心に展開。2012年7月にはデータカードダス『百獣大戦 グレートアニマルカイザー』を国内で稼働開始予定 (C)2007 2008 NAMCO BANDAI Games Inc.
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