――次の幹というのはどのようなものでしょうか。

和田氏:次の幹という意味で、一貫して話しているのが「グローバル」と「オンラインをプラットフォームにしたビジネス」の2点になります。

 グローバルという観点でいうと、世界中のスタジオで開発したタイトルを世界中で販売するという取り組みを2010年度から一層強化します。

 例えば、スウェーデンで開発し、欧米で3月に発売した『Just Cause2』(国内6月発売予定)は高い評価を得ていますし、デンマークにあるスタジオでは『Kane & Lynch 2』(欧米で2010年8月の発売予定)を開発しています。「外作り、外売り」のタイトルが出てくることで、グローバルという成果が試されるわけです。

 また、海外タイトルを日本市場で販売するという取り組みがあります。2009年度からスタートしたのですが、初年度から数億円の利益を出すという成果を挙げることができました。

 オンラインやネットワークという観点では、現在αテストしている『ファイナルファンタジーXIV』という柱があります。これに加えて、『スクウェア・エニックス メンバーズ』を中核にしたオンラインサービスを着実に進めてきました。2010年度はきちんと収益化できるように、デジタルアイテム販売やアバターを強化するなどの、Web上のコンテンツを充実させていきたい。

 その枠の中に、(話題になっている)ソーシャルゲームをどうやって取り込むかというのがテーマとなっています。ちなみに、スクウェア・エニックス メンバーズの会員数は日米で100万ユーザーを超えました。北米・欧州でも会員数を順調に伸ばしています。

――オンラインサービスはきちんと収益化できるのでしょうか。

和田氏:最初のステップでは、我々グループが持っているタイトルにフォーカスしたオンラインサービスを展開します。我々は、(他社タイトルの)オンラインのディストリビューターやWeb管理者になろうと思っているわけではないし、それらの広告モデルで収益を確保しようと思っているわけでもありません。

 例えば、自社タイトルの映像コンテンツを販売するとか、映像から取り出したキャラクターを(他の形で)売ってみるとか、従来のファン向けサービスを中心に展開しようと思っています。また、Eidosブランドのゲームは、欧米系ゲームの中では珍しくキャラクターがたっているので、スクウェア・エニックスとはブランドを分けて、Eidosブランドのサービスも展開できると考えています。

――iPhoneやiPadのようなオンラインサービスでは、利益が低いと思いますが。

和田氏:これからもゲーム機向けタイトルの開発・販売と同時に、iPhoneなどのモバイルタイトルやSNS向けのソーシャルゲームなども作っていきます。ただ、iPhoneなどのモバイルタイトルは、それなりの小規模体制で作っています。ゲーム機向けのタイトル開発と同じような体制で作るわけにはいかないからです。

『Kane & Lynch 2』
(c)2009 Square Enix Ltd. Published by Square Enix Ltd. 2009. Developed by IO Interactive A/S.
機種:(海外)PS3、Xbox360、PC
発売日:日本は未定、北米2010年8月24日、欧州2010年8月27日
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『Just Cause2』
(c)2010 Square Enix Ltd. All rights reserved. Published by SQUARE ENIX CO.,LTD. Developed by Avalanche Studios.
機種:PS3、Xbox360
発売日:2010年6月10日(木)(海外は北米2010年3月23日、欧州2010年3月26日)
希望小売価格:7980円
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『ファイナルファンタジーXIV』
(c)2010 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
機種:PS3、PC
発売時期:2010年中
価格:未定
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『スクウェア・エニックス メンバーズ』
(c)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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