日経ホームビルダーは、コラム「突撃!ゲンバ検証隊」で、LED電球、白熱電球、蛍光ランプの比較実験を行った。第1回で3種類の体感的な違いを検証したところ、「微妙な違いはあるが、一般的な使用感はLED電球と他の光源に大きな差はない」という結論だった。これを再確認するため、今回は前と同じ3種類の電球を用いて、光の照度と輝度、発熱温度を測定する。

(写真:日経ホームビルダー)(画像クリックで拡大)

高い位置が暗いLED

 まずは実験(1)だ。第1回の実験ではLED電球に対し、「他の照明に比べて大差はないものの、光の広がりがやや欠けるのではないか」という感想があった。これを検証するため、光源からの距離と高さを変え、照度計と輝度計で明るさを計測した(測定位置は下のイラスト参照)。

 ルクス(lx)を単位とする照度は受光面の明るさを示し、カンデラ(cd)を単位とする輝度は、ある方向から対象個所を見たときにどれだけ明るく見えるかを示す。

(写真:澤田聖司、イラスト:笹沼真人)(画像クリックで拡大)

 結果を下のグラフにまとめた。この中で注目したのが、光源直下の測定位置Aと、光源の高さに最も近い測定位置Fの結果だ。

(資料:日経ホームビルダー)(画像クリックで拡大)

 照度・輝度ともにLED電球は、Aでは他を抜きん出たのだが、Fでは低い。Fの照度は、白熱電球よりも25 lxも下回っている。前号で隊員が述べた「LED電球だけ、壁面上部が暗かった」という感想を裏付ける測定値だ。

 一方、Fの白熱電球と蛍光ランプの輝度は、光源の斜め下のCより距離が遠いにもかかわらず、値は高かった。東芝ライテック総務部の鈴木美佳さんに理由を尋ねたところ、「輝度は白熱電球も蛍光ランプも、遠くなるほど値が低くなるのが基本。それなのにFのほうが高くなったのは、壁の白さが影響したのではないか」と答えてくれた。