JAPAN EXPO(JE)には日本からも多数の関係者が訪れた。女優でモデルの杏さんもその一人。「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(コ・フェスタ)のイメージキャラクターとして、期間中に開かれた記者発表会に登壇した。読書家としても知られ、アニメやマンガ、音楽、ゲームなどもすべからく好きだという杏さん。日本コンテンツのフランスでの人気をどう感じているのか。JEの会場で聞いた。

杏(あん)
モデル・女優
ニューヨークやパリ、日本国内などでモデルとして活躍する傍ら、テレビや映画などにも出演。コ・フェスタのイメージキャラクターも2008年から務める。小学館「Oggi」専属モデル。集英社の雑誌「SPUR」の「杏のアートフルワールド」などで連載も持つ。2010年公開予定の映画「BANDAGE」(監督:小林武史)にも出演。7月18日スタート「華麗なるスパイ」(日本テレビ系)では初の連続ドラマにヒロインとして出演

――フランスで日本のマンガやアニメ、音楽などが人気ですね。

杏さん(以下、杏): 「世界中で少なくとも30代以下の世代は、日本の作品を何かしら見ているのではと思います。世界中の人たちが同じカルチャーを共有するのはすごく難しいと思うのですが、アニメはそれを簡単にやってのけている気がします。共通の価値観を持つことはとても難しいけれども大切なこと。今後はそんな日本のマンガ・アニメの文化が、架け橋になるのではと思っています。それが世界中で一番盛り上がっているのがフランスなのではないかと感じます」

 「私が最初にフランスを訪れたのは4~5年前。日本のコンテンツの人気は年々盛り上がっているように思います」

――日本のコンテンツが特にフランスで人気が高いのはなぜなのでしょうね?

杏: 「いち早く浮世絵などの文化に気がついたのもフランスでしたよね。作品を収集するだけでなく、モネやゴッホは自分の作品にも取り込みました。そういうところが今も脈々と受け継がれているのではないでしょうか。フランスから見れば異国の文化ではあるけれど、共通している美意識みたいなものがあるから、無理なく自分のものとして楽しめているのだと思います」

――日本のコンテンツの良さとは何だと思いますか?

杏: 「細かく丁寧に作ってあるところじゃないかと思います。マンガの書き込みやゲームの技術など、クオリティーの高いものを大量生産しています。日本で浮世絵のような美術品を庶民が共有できたことは、世界でもかなりまれと言われていますよね。今の技術やマンガ、音楽などにも通じているものがあるのではないでしょうか」

――日本のコンテンツを世界に展開するのに大切なのは何でしょう?

杏: 「自分の国のことでも意外と気がつかないことがあります。外国の人が日本を見たらこう見えるのだという新しい発見もあると思うんです。そういうことに気がついたり考えたり、自分の国のことをどんどん知っていかなければいけないのかなと思います」

 「それを自分で説明できる語学力も必要ですね。知識とそれを伝える力です。何も介さずに自分の言葉で伝えられることが大事だと感じています」

――「コ・フェスタ」のイメージキャラクターを務めるのは、今年2回目ですね。

杏: 「昨年は東京国際映画祭がメーンでした。今年はそれに加えて『JAPAN EXPO』にも初めて来られました。面白いものがあったら逆輸入で持ち帰りたいと思います」