iPhone 3GSの発売に先駆けてiPhone OS 3.0が登場し、コピー&ペースト機能、Bluetoothヘッドホン対応など、iPhone 3Gユーザーの長年の要望がついに満たされた。2008年7月のiPhone 3G登場は、まさにファンにとって“お祭り騒ぎ”であった。

 だが、3G端末として2世代目であるiPhone 3GSの新機能は「カメラの高解像度化」や「ビデオ撮影対応」、GPSに加えて「コンパス内蔵」と、“マイナーバージョンアップ感”が否めない。もちろん「最大2倍」という速度の向上は見逃せないところだが、現在快適に使用しているユーザーにとってはもう一押しが欲しいのではないだろうか。

 そこで今回は、iPhone 3GSに新たに搭載された機能は果たして“買い”なのかをチェックしてみよう。

・200万画素から300万画素にアップ! ようやく“使える”画質に
VGA動画撮影に対応 ケータイ動画としては満足の画質
iPhone内での動画編集(トリミング)に対応
YouTubeへの動画アップロードも可能
マップ機能で内蔵コンパスが役立つ!
ボイスコントロールやアクセシビリティー対応機能も追加

200万画素から300万画素にアップ! ようやく“使える”画質に

 まずはカメラの静止画機能から見ていこう。iPhone 3GSは約300万画素センサーを搭載しており、記録画素数は2048×1536ドット。オートフォーカス(AF)やマクロ撮影にも対応しており、最近の携帯電話ではごく一般的なスペックだ。だが約200万画素センサー(1600×1200ドット)でAF非対応、マクロにも非対応のiPhone 3Gに比べると、格段の進歩を遂げたと言えるだろう。

 機能面での注目はAF機能だ。画面をタップするとフォーカスボックスが表示され、タップした部分にフォーカスを合わせてくれる。マクロ撮影も10cm程度まで寄れるようだ。

iPhone 3GSの撮影画面。画面をタップするとフォーカスボックスが表示され、タップした部分にフォーカスを合わせてくれる(画像クリックで拡大)

 画質はパンフォーカスのためか全体的に眠い(シャープさに欠ける)iPhone 3Gに対し、3GSでは細部までしゃっきりとしてコントラストの高い画像に仕上がっている。ただし画像処理によってシャープネスやコントラストを上げているためか、ノイズが若干目立ち、白飛びや黒つぶれなどを生じやすい印象を受ける。一見すると高画質に思えるので、ブログにその場でアップするといった用途であれば満足できる進化だと言える。

左がiPhone 3Gの撮影画像で、右が3GSの撮影画像。3Gは自然だがコントラストやシャープネスが低く、全体的に締まりがない。3GSはコントラストが高くてシャープだが、コントラストが強すぎて若干不自然な色合いとなっている(画像クリックで拡大)

左がiPhone 3Gの撮影画像で、右が3GSの撮影画像。コントラストが上がっているため、噴水から水が流れている状況がよく分かる。ただし背景の木立が黒つぶれしてしまっている(画像クリックで拡大)

左がiPhone 3Gの撮影画像で、右が3GSの撮影画像。3GSの方は右側の木立や植え込み、路面の表情がよく分かるものの、空の表情が消えてしまっている(画像クリックで拡大)