モバイルWiMAXってどんなサービス?

 次世代の高速データ通信サービスとして注目されている「モバイルWiMAX」。都内ではUQコミュニケーションズが2009年2月26日から無償のお試しサービスを開始している。本サイトでも、これまで多数のライターがモバイルWiMAXの使用レポートを紹介してきた。データ通信サービスに興味がある人なら、いつくかの記事を目にされたことだろう。ここでは、おさらいの意味を込めて、モバイルWiMAXとはどのようなサービスなのかを解説していきたい。

 まず、モバイルWiMAXの仕組みについて見ていこう。モバイルWiMAXは「IEEE802.16e」という通信規格を利用している。利用する周波数帯は、モバイルWiMAX向けに割り当てられた2.5GHz帯だ。専門的すぎるので簡単に言い換えると、“遠くまで届く無線LAN”と考えてほしい。家庭用の無線LANだと電波の到達距離は100mそこそこだが、モバイルWiMAXの伝送距離は1km~3kmも届き、かつ時速60kmで移動していても通信が途切れないという特徴を持ち合わせている。

 これに対し、既存のNTTドコモの「FOMA HIGH-SPPED」やイー・モバイルのデータ通信サービスは、第3.5世代携帯電話サービスである。現在の主流は「HSDPA」と呼ばれる、下りを高速化したパケット通信サービスだ。こちらもモバイルWiMAXと同じように言い換えるなら“パソコン用の携帯電話”と考えればいい。パソコンをインターネットにつなぐという目的は同じだが、利用する通信方法が微妙に違うというわけだ。

 この両者の違いは、インターネットへの接続方法を見るとよく分かる。モバイルWiMAXの接続方法はシンプル。通信エリア内にいれば通信ソフトを起動しただけで自動的にインターネットに接続する。一方、既存のデータ通信サービスは、通信ソフトを起動したあとに手動で「接続」ボタンを押し、インターネットにアクセスする必要がある。昔風にいうなら、ネット接続のためにダイヤルアップしなければつながらない。データ通信端末につきもののSIMカードも、モバイルWiMAXのデータ通信端末には必要ない。

モバイルWiMAXの通信ソフト。必要なソフトをインストールさえすれば、端末をパソコンにセットするだけで自動的にネットにつながる(画像クリックで拡大)

イー・モバイルの通信ソフト。接続ボタンを押さないと、インターネットには接続しない(画像クリックで拡大)

既存のデータ通信にはSIMカードを装着する必要がある(画像クリックで拡大)