景気低迷の波は一向に収まる気配がないが、そんな中でも日本のメンズファッションが世界から注目されてきているのをご存じだろうか。新宿伊勢丹のメンズ館、梅田阪急メンズ館の成功に見られるように、近年メンズファッションの商業施設は増加傾向にある。こうした状況の下、今、N.ハリウッド、ナンバーナイン、ジョンローレンスサリバン(以下JLS)、ミハラヤスヒロなど若手デザイナーのブランドが海外のジャーナリストやバイヤーから高い評価を受けているのである。

 07年秋には日本のメンズブランドが世界のどこからでも同じ料金、同じ送料で購入できるというサイト、ARICA(アリカ)がオープン。世界を旅し、ジャパニーズブランドの勢いを実感したという中田英寿もサポートメンバーとなっている。

 今の日本のメンズファッションの動きについて、ファッションディレクターの祐真朋樹氏に話を聞いた。祐真はエディトリアルや広告においてのスタイリングはもとより、エディターとしても活躍。日本のファッションシーンを引っ張っている人物である。十数年にわたりパリやミラノのコレクションを見ており、海外クリエイターと組んで仕事をすることも多い。

 長年日本の、そして世界のファッション事情を最前線で体感してきた祐真氏。そんな彼が思う、世界から見た日本のファッションの変化と実態とは一体どんなものなのだろうか?

祐真朋樹(すけざね ともき)

ファッションディレクター
1965年、京都市生まれ。雑誌『POPEYE』のファッションエディターを経て、現在は『CASA BRUTUS』『POPEYE』『MEN'S NON NO』などのファッションページを担当。広告では、坂本龍一、中田英寿、 SMAP、オダギリジョー、妻夫木聡らのスタイリングを手がけてきた。パリとミラノのコレクションは15年以上にわたり見てきている。4月4日には自らが編集長を務める『Beacon Fire』のNo.4が発売予定。
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