2008年、国内ゲーム市場最大のヒットとなったカプコンの『モンスターハンターポータブル 2ndG』。このタイトルだけではなく、同社はワールドワイドでも新世代ゲーム機向けでミリオンヒットを連発している。大ヒットを生み出す背景には何があるのか――。カプコン、辻本春弘社長に話を聞いた。(聞き手:中村 均)

――いよいよ2009年度のスタートとなります。2008年はカプコンにとってどんな年でしたか?

カプコンの辻本春弘社長

辻本氏:何よりも『モンスターハンターポータブル 2nd G』が長期にわたって売れ、大ヒットになった年ですね。

 このタイトルの発売は2008年3月末です。4月に出荷本数が150万本を突破し、10月には250万本を超えました。

 従来の市場の感覚からすると“よく売れても半年”です。従って、秋には受注の動きが鈍っても不思議ではなかったのですが、廉価版を出したこともあり、2009年2月に300万本(廉価版含む)を超えて、今も追加受注が安定して入ってきている状況です。

 08年10月から09年2月の約4カ月間で約50万本販売できたという事実は、カプコンのものづくりの方向性が、多くの消費者の方々に評価していただけたことを裏付ける数字だと理解しています。

廉価版を加えて国内出荷が300万本を突破した『モンスターハンターポータブル 2nd G』
(c)CAPCOMCO., LTD. 2007, 2008 ALL RIGHTS RESERVED.(画像クリックで拡大)

――長期にわたって売れるということは、ユーザーが口コミで新しいユーザーに薦めているからなんでしょうね。

辻本氏:そうですね。カプコンの主力タイトルの1つである『バイオハザード』シリーズも、同様の動きでした。第1作は初回受注が20万本弱でしたが、口コミで1年かけて150万本を超え、『バイオハザード2』では、初回受注段階で200万本以上の出荷となりました。

 このようにカプコンは、ゲーム業界がそれまで経験したことがないようなユニークな売れ方を経験してきましたが、今回の『モンスターハンターポータブル 2nd G』では、販売期間が長期化しても高いレベルで出荷本数を維持するという、新しい販売方法を提示できました。