「背景のボケを使ってメーンの被写体を引き立てる」テクニックは、一眼レフを使って撮影する人にとっては常とう手段ともいえるものだ。

 背景をぼかすには、絞りを開けて(絞りの数字を小さくして)撮影する必要があるが、多くのコンパクトデジカメはユーザーが撮影時に絞りを選べない。望遠側を使うと背景がボケやすくなるが、これにも限界がある。「背景がボケているとプロっぽく見える」といわれるのは、コンパクトデジカメがボケにくい宿命であることとも関係している。

 同じ画角で同じ絞りならば、撮像素子の面積が大きい方が背景がボケやすい。この原理をきちんと説明すると大変なのでここでは省くが、そういうものだと覚えておいてほしい。

 もちろん、天気があまりにもいいと、絞りを開けようにもシャッタースピードが限界に達してしまうこともある。逆に天気が悪いと、むしろ絞りを開けないと手ぶれが心配になるぐらいだ。背景をぼかすには、むしろ天気が悪い方が適している、ともいえよう。

背景に桜の多い部分を選び、望遠レンズを使って絞りを開けてぼかして撮ると、一面桜色の世界となる。河津桜は、一般的な桜よりもピンク色が濃いため、このような発色になっている(ISO400、1/100秒、F5.5、LUMIX G1で撮影、360mm相当)(画像クリックで拡大)