レンズに付いた水滴も、幻想的な表現に利用できる

 雨の中で使っていると、レンズの前に水滴が付きやすく、ぼやっとした描写になる。水滴そのものが写り込むこともある。これらは失敗写真で片付けてしまいがちだが、水滴が付いた状態で撮影するのも、雨の日を表現する一つの手段として考えたい。あえてレンズを空に向けたり、傘に付いたしずくを振りかけて、レンズに水滴を付けて撮ってみよう。ぼやっとした描写を巧みに利用するのも、なかなか面白い。

あえてレンズの前に水滴を付けなくても、雨の日にむき出しでカメラを使っていれば、いくらでも付いてしまう。そんな水滴のボケを使って、落ちていた桜の花を幻想的な雰囲気にしてみた(LUMIX DMC-FT1で撮影、ISO80、1/80秒、F3.3、28mm相当)(画像クリックで拡大)

こちらも、レンズ前に水滴を付けて撮影した例。ズームを望遠側に振ると水滴の形が出にくくなり、全体的にぼんやりとした雰囲気になる。画像はシャープでクッキリ、だけが写真ではない。いろいろ試してみてほしい(LUMIX DMC-FT1で撮影、ISO320、1/60秒、F5.4、71mm相当)(画像クリックで拡大)

 もちろん、レンズに水滴が付かない状態でキレイに撮りたい時のために、水滴を拭く乾いた布の用意もお忘れなく。

桜は、木に咲いている花ばかりが絵になるものではない。雨の日は特に花が散りやすく、地面には第二の桜が咲いている。視点を変えて、こういったところにも注目してみたい(LUMIX DMC-FT1で撮影、ISO400、1/30秒、F4.5、47mm相当)(画像クリックで拡大)

(写真・文/星 智徳)