雨の日の撮影で心配なのが、カメラが濡れて壊れてしまわないかということ。デジタル一眼レフカメラの上位機種や高級レンズになると、防塵・防滴構造になっているものが多い。しかし、コンパクトデジカメはレンズが出たり入ったりする構造になっていることもあり、水が入り込むすき間が多い。水滴がちょっと付いただけで即故障、ということはあり得ないものの、気をつけて使うに越したことはない。

 こんな時に使ってみたいのが、いわゆる防水デジカメだ。レンズが本体から飛び出さない屈曲光学系レンズユニットを使い、本体を密閉している。数m程度の水深まで潜れる防水性能も持っており、多少の雨どころか台風のような豪雨の中での撮影もへっちゃらである。

この春は、各社から防水デジカメの新製品が登場した。このジャンルでは定評のあるオリンパスイメージングの新製品が「μ TOUGH-8000」(右)。左が、パナソニックの「LUMIX DMC-FT1」。シリーズで定評のある機能や操作性を頑丈ボディーに詰め込んだことで注目が集まる(画像クリックで拡大)

 このクラスの防水カメラは、これまで広角に弱かったり、ズーム比が物足りない、手ぶれ補正機構がないなどのウィークポイントがあった。だが、各社の最新モデルはこういった欠点を解消し、雨の日や水中だけではなく、晴れた日の撮影でも不満なく使える。

 いざ持ち出す際に気をつけたいのは、水没を防ぐために防水部分のチェックを怠らないようにすること。バッテリー収納部や各種コネクターのカバーがしっかり閉まっているかだけでなく、ゴムパッキンに髪の毛などのゴミが付着していないかを確認するのを忘れずに。

雨の日らしさを出すならば、桜の花びらから落ちる水滴を狙ってみるのも表現方法の1つだ。この手のカメラは、望遠側でも被写体に接近して撮れるものが多く、小さな花をアップで撮るのにも向いている(μTOUGH-8000で撮影、ISO200、1/60秒、F5.1、102mm相当)(画像クリックで拡大)

 あらかじめ、操作ボタンのフィーリングにも慣れておきたい。防水機構を備えているので、一般的なコンパクトデジカメと比べるとボタンの押し心地が重めになっていることが多い。特に、シャッターボタンは慎重に押さないとブレやすくなるので、いっそう注意したい。