家庭で消費されるエネルギーの25%が冷暖房、30%が給湯と言われている。給湯は冷暖房以上に省エネが必要な設備というわけだ。 

   電気もしくはガス給湯器で、省エネ性能の高さをアピールする製品は3タイプある。ヒートポンプの原理を利用してお湯をつくり出す電気給湯器の「エコキュート」、潜熱を回収して再利用することで、従来型のガス瞬間給湯器のエネルギーロスを5%までに抑えた「エコジョーズ」、ガスを使ったエンジンで発電し、その排熱でお湯をつくる「エコウィル」だ。

 これらの省エネ性能を比べるため、カタログからCO2削減量を抜き出した(下の表)。エコジョーズと比べると、エコキュートは2.7倍、エコウィルは3.6倍の削減量になる。エコジョーズが、ほかの2つに差を付けられた格好だが、この値はうのみにできない。エコジョーズの省エネ性能は、使用人数や使い方がどうであってもほとんど変わらないが、エコキュートとエコウィルは使用条件などにより変わってくるからだ。 

比較項目 エコキュート
(ヒートポンプ式電気給湯器)
エコジョーズ
(潜熱回収型ガス瞬間式)
エコウィル
(ガスコージェネレーションシステム)
 

コロナの「エコキュート」(画像クリックで拡大)

ノーリツの「エコジョーズ」(画像クリックで拡大)

長府製作所の「エコウィル」(画像クリックで拡大)

設置費
(メーカー希望小売価格)
70万~80万円台
(タンク容量が300~370リットル、3~5人用)
40万円台
(給湯能力24号)
80万円台
(タンク容量約140リットル、給湯能力24号)
CO2削減量(年間) 従来型ガス瞬間式比
約650kgCO2 ※1
従来型ガス瞬間式比
約240kgCO2 ※2
従来型ガス瞬間式比
約870kgCO2 ※3
性能 年間給湯効率(APF)3.0~3.5 給湯熱効率95%
(従来型ガス瞬間式は80%)
エネルギー利用率77%
耐用年数 10~15年 約15年 10年間フルサポート
保証・点検 本体は設置後2年間。コンプレッサーは3年、タンクは5年間無料保証 設置後約2年間はメーカーが無料保証 設置後10年間は3年に1回無料で点検、エンジンオイルを交換(東京ガスの場合)
補助金 新築・既築・リースを問わず、1台当たり4万2000円の補助金を国が支給する。年4回の募集期間があり先着制。問い合わせは日本エレクトロヒートセンターなど。自治体によっても補助金を支給 エコジョーズは1台当たり2万3000円、エコウィルは13万8000円、国が補助金を支給する。予算枠に達した時点で終了。問い合わせは都市ガス振興センターなど。自治体によっても補助金を支給

*1は4人家族、湯温を43℃、1日当たり給湯量421リットル、風呂保温(6.7MJ/日)で試算
*2は120m2の木造戸建て住宅、4人家族、年間給湯負荷17.1GJ、床暖房も使用しての試算
*3は150m2の木造戸建て住宅、4人家族、床暖房も使用しての試算(写真:エコキュートは東京電力、エコジョーズとエコウィルは東京ガス)