【アプリリアMana850】ATでも走りの楽しさはマニュアルバイクと変わらない

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 「Mana850」は3つの変速モードを備えるが、それぞれ乗り味はどう変わるかを試してみた。まず「ツーリングモード」だが、決してダルなモードではない。Vツインの太いトルクのおかげもあり、スタートダッシュは非常に強力だ。走り出してもツーリングモードのままで、瞬時に必要なトルクが呼び出せる。「スポーツモード」が必要なのかと思うほどだ。

 ではスポーツモードはというと、これは完全にワインディング向きのチューニング。常にエンジン回転が高く保たれ、全力で仕事をこなす。若干ステップに振動が出るが、それほど気になるレベルではない。

 「レインモード」はスタートのところで少しクラッチを滑らせる感じで、ジワリ、と動き始める。滑りやすい路面を想定してのことだろう。雨の中で試すチャンスはなかったが、走り出してしまえばツーリングモードとの差はあまり感じられなかった。違いを挙げるとすれば、レインモードはわずかだがUターンがしやすかった。

 これらATは実によくできている。トータルでバイクというものをよく知っている人がチューニングしたのだろう。バイクが楽しいのだ。1週間ほど試乗したが、マニュアルのシーケンシャルモードはほとんど使わなかった。これはMana850にもっと慣れてからの、楽しみとして取っておけばいいだろう。

左グリップ。基部の大きなスイッチはメーターの操作のもの。ウインカーはその下(画像クリックで拡大)

右グリップ。「GEAR MODE」と書かれたボタンでATモードを切り換える(画像クリックで拡大)

左グリップの前側。「-」のボタンがシフトダウン。手前に「+」がある。「OPEN」はトランクオープナー(画像クリックで拡大)

シフトペダル。シーケンシャルモードはもちろん、AT時でもシフトダウンは可能(画像クリックで拡大)