【ホンダDN-01】スムーズ過ぎない、適度な鼓動を伴ったエンジン

タンク右下に置かれるパーキングブレーキレバー。引き上げるとブレーキがかかり、再度引くと解除される(画像クリックで拡大)

 DN-01のATには、ニュートラル(N)ポジションがある。これはとても便利だ。停めたままでエンジンの調子を見られるし、停車中にアクセルを間違って操作しても走り出さないから、暖気などの際に心理的に安心できる。ATポジションを「D」や「S」のまま停めても、次にエンジンを掛ける際には自動的に「N」に戻っているのも親切だ。

 取り回しでは、さすがに269kgの重さを感じる。それでも重心が低く、ハンドルが手前にあるために、動かしづらくはない。1リッターオーバーのビッグバイクよりは、いくぶんラクに感じた。

 右グリップ基部のスイッチを「D」に入れて走り出す。スタートではびっくりするほどダッシュする。クルマのトルコンのように、ATが滑る感じはまったくしない。20~40km/hの低速域で、キュルキュルといった機械音がわずかにあるが、それ以外は油圧機械式ATであることを感じさせない。

 走行感はとてもいい。ドロッドロッとした鼓動がが伝わり、力強さを感じるものだ。妙にスムース過ぎなくて好感を持った。これは主にVツインエンジンに寄るところも大きいのだが、ATも関係しているのだろう。Vベルト式のATは、えてしてスムーズ過ぎて無機質な感じがするが、DN-01はそれとはずいぶん違う。

タンクは太ももの間の通常位置。しかし外側のカウルはカバーで、本来のタンクはその中にある(画像クリックで拡大)