独自の油圧式AT機構を搭載したクルーザー、ホンダ「DN-01」

ホンダ「DN-01」。新しいAT機構もユニークだが、デザインもそれに負けず斬新だ(画像クリックで拡大)

DN-01のディメンション。長いホイールベース、低いシート高などがツアラー向けの性格を物語る(画像クリックで拡大)

 DN-01はオーガニックな独特のスタイルにも驚くが、トランスミッションはもっとすごい。「HFT (Human-Friendly Transmission)」と呼ばれる油圧機械式自動変速機は、出力を油圧に置き換えて、油圧ポンプと油圧モーターを組み合わせて変速するユニークなシステムだ。クルマのATのようなトルクコンバーター(いわゆるトルコン)や、ベルト式の無段変速機(CVT)などとはまったく異なる構造を取り、コンパクトで高い伝達効率を誇っている。

 このHFTも技術的に興味深いのだが、説明していると原稿が尽きてしまう。興味のある向きはホンダがWebサイトで公開している詳しい資料、「MotorCycle Technology」「FACTBOOK」を見てほしい。

 DN-01が搭載するエンジンは680ccのV型2気筒。たった30ccだが、650ccを超えるために自動二輪車のAT限定免許では運転できない。フレームはコンサバティブな鋼管ダブルクレードルで、後輪はシャフトドライブ。技術面では、前・後輪を連動して制動するブレーキシステムにABS(アンチロック・ブレーキシステム)を組み合わせて、ブレーキング時の安全性を高めた「コンバインドABS」が目を引く。

駆動系のショックを吸収するカムダンパーの配置図。前方のエンジンからHFT変速機を経て、ドライブシャフトへと駆動力が伝わる構造が分かる(画像クリックで拡大)

フットブレーキで前後ブレーキが連動、ABSもセットになった「コンバインドABS」(画像クリックで拡大)

油圧機械式ATの「HFT」の単体写真。とてもコンパクトにまとまっている(画像クリックで拡大)

HFTの内部構造。左のオイルポンプで加圧したオイルで、右のオイルモーターを駆動するという構造だ(画像クリックで拡大)

HFTの変速機構。モーター斜板の傾きを変えてオイルのと出量を変え、伝達トルクを変化させる(画像クリックで拡大)

DN-01でのシフトプログラム。「D」「S」のAT2モードとマニュアルモードが用意される(画像クリックで拡大)