杉下右京が組織にいたら「たまらない」

――伊丹刑事という人は、杉下警部のことは認めているんですか?

 認めてますね。それは認めざるを得ない。本当は伊丹だって排除したいんですけど、脚本が排除してないんで、それはしょうがない。でも微調整はしてますね。途中で部屋などに入ってきて、「あぁっ?」ってやりながら、実は知らん顔して聞き耳たててる芝居を入れてみたりだとか。

 まぁ、認めてるんですが、「あなた、管轄違いなんで」ということです。

――階級的にいうと伊丹刑事は巡査部長でしたっけ?

 そうなんですよ。前は警部補だったんですけど、スタッフの話によると、警視庁で現場に出て捜査をしたりする警部補ってあまりいないっていう話で、巡査部長になっちゃったんですよ。昔は、手帳にも警部補って書いてあったんですけどね。

 警部補の亀山が特命係に飛ばされて巡査部長になっちゃったんで、そこに階級の差があったんです。でもいつの間にか同じ巡査部長になっちゃった。じゃあ、向こうを巡査にしちまえばよかったのに、なんて。

――すると、杉下右京の警部というのは。

 一階級、二階級上ですから、ほんとはすごく偉い人です。

――警察を組織として見たときに、杉下警部ってどんな人なんでしょう。

 あの人は部活をやったことがない人でしょうね、たぶん。自分の研究だとか、興味の対象にまい進していくタイプだと思うんですよ。

――実際に身近にいられたらどうですか?

 たまらないでしょうねぇ。ま、それでも「できちゃう人」なわけだから、周りからは何も言えないですけどね。使いこなしていくしかない。