味付き麺で唯一生き残る

 日清食品ももちろん、スープ別添方式のラーメンをどんどん出していった。だが同時に、「チキンラーメン」は売れ続けていく。現在のチキンラーメンの味は、売り出した頃の味と、基本的には変わっていない。

 その間、改良は重ねられた。直射日光による品質劣化を防ぐため、パッケージも次第に窓の部分が小さくなった。

1967年のチキンラーメン。袋に設けられた窓が小さくなっている(画像クリックで拡大)

1971年のチキンラーメン。さらに窓の面積が小さくなっている(画像クリックで拡大)

 1999年にはどんぶり型カップ入りのチキンラーメンである「チキンラーメン どんぶり」を発売。2003年には誕生45周年記念でたまごポケットを作った。麺の塊の一面に凹みがあり、落とした生卵がそこにとどまるように考えたものだ。この年、チキンラーメンは過去最高の売り上げを記録している。

 そして2008年5月、チキンラーメン誕生50周年にはWたまごポケットの麺を開発。ぽこりと丸い黄身用ポケットと、その周りを囲む皿のような白身用ポケットの二段構造に進化している。また、8月には50周年記念の限定商品として、「香味プラス 特製 金のオイル」入りチキンラーメンも販売している。

50周年で販売されたWたまごポケット付きのチキンラーメン(画像クリックで拡大)

黄身用と白身用にポケットの形状を工夫した(画像クリックで拡大)

50周年記念で発売された「チキンラーメンどんぶり50周年記念限定版」。170円(画像クリックで拡大)

フライパンで炒める、チキンラーメンの味付けをベースにした焼そばの「焼チキン」もある(画像クリックで拡大)

 さらに、今年は世界六カ国でも販売を開始した。日本最初の即席ラーメンが、バリバリの現役として世界にまで広がってゆく。これからインスタントラーメンは、どんな展開をしてゆくのだろうか。

(文/折野冬葱)

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