味の好みにも細かく対応

 サンヨー食品も、サッポロ一番ブランドで数多くの和風麺商品を出している。たぬきそば、きつねうどんはもちろんだが、「サッポロ一番カップスターかんさい新うどん」「サッポロ一番カップスターカレーうどん」などを発売。中でも「サッポロ一番カップスターきのこ庵まいたけうどん」「サッポロ一番カップスターきのこ庵なめこそば」は、さっぱりした味付けが多くのファンをつかんでいる。味へのこだわりで商品を選ぶ層に対応した商品展開も進んでいるわけだ。

「サッポロ一番カップスターきのこ庵まいたけうどん」(画像クリックで拡大)

「サッポロ一番カップスターきのこ庵なめこそば」(画像クリックで拡大)

 「本物っぽいうどんを食べたい」という消費者のニーズに応えるカップうどんも誕生している。「日清のごんぶときつねうどん」「日清のごんぶと天ぷらうどん」は、生麺を用いたカップ商品として好評を博している。

 麺もさることながら、東西で好みが分かれるだしの味にもメーカーは気を使っている。1976年に日清食品は「どん兵衛」で、カップうどんで初めて地域別に味を分けた。名古屋以東の東日本向けと、それより西の地域を対象とする西日本向けの2種類に分け、それぞれの地域の嗜好の特徴を重視して味の濃さに変化をつけたのだ。その後、東洋水産も追随。“東向”“西向”“関西風”の3通りに味を展開している。だから、大阪出張の度に、その土地のカップうどんを買って帰る、そんなファンも少なからずいるのだ。

東洋水産「赤いきつねうどん」の東日本向け商品(画像クリックで拡大)

「日清のどん兵衛天ぷらそば」の東日本向け商品。「鰹だし さらにドン」のコピーが目を引く(画像クリックで拡大)

 また、2008年9月29日には、ついに即席めんで真っ直ぐな"そば"を実現した「日清のどん兵衛 天ぷらそば」が発売される。“そば”のめんがぴんと真っ直ぐな「ぴんそば」になり、蕎麦屋のそばのすすり心地とのどごしが家庭でも味わえるようになるわけだ。つゆ切れもよく、今まで以上にそばの風味を美味しく感じられるという。和風麺もまた確実に進化しているのだ。

(文/折野冬葱)