和風麺はカップに集約

 1970年代に入ると、既に紹介したように業界に大きな影響を与える商品が登場する。そう1971年に、日清食品から「カップヌードル」が発売されたのだ。この商品の爆発的なヒットにより、和風麺もカップ化の波に飲み込まれていく。焼そばの歴史を振り返っても同じことが言えるのだが、インスタントの和風麺は、ほとんどがカップ商品になってしまうのだ。

 それは先ほど書いたように、和風麺には昔から乾麺があることにも関係する。またチルドの生麺が重宝がられる傾向もあり、袋麺の存在理由が薄れていったためでもある。

 では、カップに集約されていった和風麺の歴史を見てみよう。最初に登場したのが、1972年の「カップヌードル天そば」だ。最初のカップ和風麺は、実はカップヌードルから生まれたのだった。1975年、今度は東洋水産が、「マルちゃん・きつねうどん」と「マルちゃん・天ぷらそば」を発売する。この2商品は、後に同社の中核商品に成長するものだ。そう、「マルちゃん赤いきつね」と「マルちゃん緑のたぬき」だ。

カップヌードル天そば(画像クリックで拡大)

1975年に発売された東洋水産「マルちゃん・天ぷらそば」(画像クリックで拡大)

 さらに同年、エースコックからは「きつねうどん」、カネボウフーズからは「もち入りきつねうどん」が登場した。