マヨネーズが火をつけた味の多様化

 さらに同年2月、明星食品からロングセラーになる新製品が登場する。からしマヨネーズ付の元祖とされる「明星一平ちゃん夜店のやきそば」だ。

一平ちゃん
夜店の焼きそば
1995年(平成7年)2月発売(画像クリックで拡大)

一平ちゃん
夜店の焼きそば
2008年(平成20年)2月18日リニューアル(画像クリックで拡大)

 「『一平ちゃんの夜店の焼きそば』は、街のお好み焼き屋で出てくるような、マヨネーズがきれいにかかった本格的な焼きそを商品化しようという思いで開発した」(営業本部営業企画部企画チーム・中瀬元司さん)

 味は濃く、今までにないコクやボリュームがある。新しい焼そばの道を開いた商品だろう。

 マヨネーズ味が扉を開いたかのように、以後、さまざまな味のインスタント焼そばが怒濤のように商品化される。1996年6月には「日清の焼そばカレーU.F.O.青春カレー味」が登場。1997年1月には「明星一平ちゃんの夜店の焼そば大盛り白マヨソースプラス」が、同年2月には「日清焼そばU.F.O.わさびマヨネーズ」が、同年7月には東洋水産「今時の焼そば・俺の塩」が登場している。俺の塩は「1分で戻る」とうたう細麺だった。さらに同年10月には「俺の味噌」「俺のどろソース焼そば」と、どんどんシリーズが増えていった。

「日清の焼そばカレーU.F.O.青春カレー味」(画像クリックで拡大)

「日清焼そばU.F.O.わさびマヨネーズ」(画像クリックで拡大)

東洋水産「俺の塩」(画像クリックで拡大)

 また調理方法の面でも、1999年2月に日清食品の「日清焼そばU.F.O.」で初めてターボ湯切りが採用され、インスタント焼そばは進化を遂げている。従来のフタ脱着型でなく、シーリング型(薄いアルミを貼り付けた紙製のフタで密封)に変更することで、湯切りの性能の向上、調理家庭の簡易化が実現された。湯切りの際にお湯でやけどをしないよう、安全ですばやく調理ができるようになったのだ。