受け入れられたビッグサイズ

 1988年、エースコックから「スーパーカップ」シリーズが登場。大容量というエポックメーキングな商品だった。同年7月、「スーパーみそラーメン生みそ仕立て」、「スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」「スーパーとんこつラーメン博多味」翌89年、1月に「スーパー1.5海鮮シーフードラーメン」5月に「スーパー1.5ブレンドカレーラーメン」10月に「スーパー1.5中華チャンポン」と立て続けに新製品を繰り出した。エースコックのスーパーカップといえば「1.5」とすぐ頭に浮かぶが、単に「大盛りやデカい」でボリュームを表現したのではなく、「『1.5』と記号的にキャッチーな表現をしたことが若者に一気に受けた」(エースコック マーケティング部 松山幸裕氏)。

エースコック「スーパーカップ」シリーズ(画像クリックで拡大)

 ビッグサイズは、たくさん食べたい若い男性の支持を得て、他社からも大容量の商品が出てくる。1989年7月、東洋水産が「でかまる」シリーズを出した。五目しょう油、もやしみそ、コーンバター、タンメン、と一気に4種類。その後、何度もリニューアルしながら、現在も続いている。1991年、日清食品からはカップヌードルビッグが登場。「スーパーカップ」から始まったビッグサイズブームが、ブームにとどまらず定着しつつある時であった。この年、面白いことに、ビッグサイズの逆をゆく製品も出ている。明星の「夜食亭」しおラーメン・しょうゆだ。「小腹が空いて何か食べたい、普通サイズでは多すぎるが子ども向けのミニサイズでは物足りない」というときに、ちょうどよい67グラムの商品だ。いわゆる「すきま商品」だ。

東洋水産の「でかまる」(画像クリックで拡大)

 2004年5月、日清食品から出たのは、大型バケツ型カップめん「日清にんにく王生おろしにんにく醤油とんこつ味」だ。普通のカップ麺が平均85グラムのところ、100グラムの大容量。さらに2005年8月、日清食品は内容量149g(麺115g)のビッグサイズの商品「デカ王」を発売している。

2008年8月、味噌と野菜の風味を強化してリニューアル発売した「日清デカ王シャキシャキもやし味噌」(画像クリックで拡大)

2008年8月、スープのコクをアップしてリニューアル発売した「日清デカ王豚キムチ醤油味」。希望小売価格190円(画像クリックで拡大)