1000円が当たる、おみくじ付き

 販売競争の激しさを感じさせるのは、1978年、エースコックから出た「焼豚ラーメン大吉」だろう。蓋の裏におみくじがついており、当たりのおみくじがついていたら現金1000円がもらえるという画期的な商品だった。

エースコック「焼豚ラーメン大吉」(画像クリックで拡大)

当たりが出たら1000円もらえた(画像クリックで拡大)

 続いて登場するのはターゲットを絞り込んだ商品だった。1980年、日清食品から「ミニカップおかしメン」が、子供向けに登場したのだ。ドラえもんなどの絵のついた少量の商品だった。子供向け商品は、その後、各社から売り出される。現在店頭でお馴染みなのは「ポケモンヌードル」だ。1999年7月、サンヨー食品から子供向けにが発売されたカップ麺で、やはり子どもが食べきれる量のミニサイズだ。

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サンヨー食品から出ている子ども向けの「ポケモンヌードル」

 ナンバーワン商品のカップヌードルは、さまざまな味のタイプの商品を展開することで、ますます勢力を拡大していく。1981年8月チキンヌードル、82年7月チリトマトヌードル、83年7月ポークチャウダーヌードル、84年7月シーフードヌードル、84年11月カップヌードルミニ、86年1月ベジタブルヌードル……と、その先もさらにシリーズの新製品を出し続けている。最近のヒット商品としては、都市伝説を基に開発されたミルクシーフードヌードルが記憶に新しい。噂をもとに、日清食品が本気で商品化したものだ。そうした派生商品のうち、定番品として残っていくのはごくわずかだ。だが、どのメーカーにとっても、まずは人気商品を作り、その人気商品を軸にシリーズ商品を開発していくことが拡大戦略になっている。平成19年度4月現在、袋麺とカップ麺を合わせたインスタントラーメンの商品種類は1088種類あるのだが、社団法人日本即席食品工業協会専務理事・任田耕一氏によると、「そのうちの3割が既存商品をベースにしたリニューアル製品」なのだ。

カップヌードルの商品群は多岐に渡る(画像クリックで拡大)

発売当初のカップヌードルミニ(画像クリックで拡大)