カレー商品化は早かったエースコック

 当然ながら他社もカップ麺に参入する。早かったのはエースコックだ。1973年3月、「カレーヌードル」を、同年10月、「あんかけラーメン」を発売する。日清食品が「カップヌードルカレー」を発売したのは同じ年の5月。カレー味カップ麺の発売は、実はエースコックの方が早かった。同じカレーでも両者の味は違い、カレースープタイプの日清食品に対し、エースコックはカレールーを入れ、コクのある味だった。

エースコック「カレーヌードル」(画像クリックで拡大)

日清食品「カップヌードルカレー」(画像クリックで拡大)

 1974年8月には、明星食品がおしゃれなイメージの「カップリーナしょう油味」で参入。続いて1975年1月、サンヨー食品の「カップスター」が、当時のトップアイドル麻丘めぐみのコマーシャルで登場した。容器の表面が凹凸のあるジャバラ加工になっていたこともあり、インパクトは大きかった。その後、幾度かリニューアルを繰り返していたのだが、2008年に発売当初のデザインに近いイメージに復活。コマーシャルも1975年1月の発売当初のものを再現した。出演するタレントは麻丘めぐみから浅尾美和に変わったが、「♪カップスター」というコマーシャルソングは当時の録音のまま、コマーシャルの映像も、当時の絵コンテを起こして出演者の動きも当時のまま、という、レトロ作戦で臨み、40代以上の層にヒットした。

サンヨー食品「カップスター」1975年発売時のパッケージ(画像クリックで拡大)

サンヨー食品「カップスター」2003年パッケージ。筆者の世代だと馴染みが薄い(画像クリックで拡大)

サンヨー食品「カップスター」現行品。発売当時のイメージを復活させた(画像クリックで拡大)