随所に意匠を凝らした完成度の高さ

トンボ
ZOOM 980
3150円

トンボ「ZOOM 980」3150円(画像クリックで拡大)

直線的なデザインが美しいペン先は、書く時のブレもほとんどない。精巧に作られた重量感のある金属パーツも見事(画像クリックで拡大)

 ありそうで、なかなかないのが、ごく普通のデザインに見えながら、きちんとデザインされた、さりげなくキレイなボールペン。ZOOM 980は、その要望にかなり応えたペンだろう。

 黒が際立つ直線的なデザインは、その長さの割には、ホンの少しだけ細身。そのバランスが絶妙なので、これといった飾りがあるわけではないのに、妙に目を引く。さらに、キャップが通常よりやや短く、その分、全体の重心もペン先に来るように設計されている。それが、デザイン上のポイントになっていると同時に、書く時の重心バランスのよさにも繋がっている。

 胴の真ん中だけが真っ黒で、それ以外の部分は限りなく黒に近い焦げ茶色だったり、少しだけ傾斜が付けられた尻軸の形とか、キャップから大きくはみ出したクリップの形状とか、尻軸にキャップがカチッとささる仕組みとか、細かく見るとさまざまな部分に意匠が凝らしてある。しかも、普通に使っている分には、そういうことが全然気にならず、トータルでキレイなボールペンにしか見えない。そのさりげなさと、実際の使い勝手のよさが、このペンの真骨頂。

 リフィルは、Havannaなどと同じ、トンボのローラーボールの定番「05P FINE 0.7mm」(210円)。細身のさりげないルックスとは対照的に、潤沢に出るインクのおかげで、ヌラヌラ、スラスラと気持ちよく書ける。インパクトのある、濃い文字が書けるので、ビジネスのさまざまなシーンで活躍するリフィルだ。ただ、かなり裏写りするので両面使いの薄い紙には向かない。

 アイディアなどをまとめる際に、広い紙に向かう時など、常に胸元にあれば心強い味方になってくれる、そんな相棒のようなペンだ。

微妙なボディの色の違いや、クリップが大きくはみ出した短めのキャップなど、ディテールに凝ったデザイン(画像クリックで拡大)

あふれ出すように書ける、ローラーボールのリフィル「05P FINE 0.7mm」(210円)を使用(画像クリックで拡大)

書いてみた。筆圧をかけることなく、濃い文字がしっかり書ける。細く見えるが、実は十分な太さがあるので、直線的な形の割に持ち心地もよい(画像クリックで拡大)