ISO感度を上げて撮影する機会が最も多いのが室内撮影だろう。第2章ではレストランでポートレート撮影を行い高感度機能をテストした。吉村カメラマンのコメントとともに作例を一挙掲載。掲載画像はすべてオリジナルデータとなるので、機種毎に違う高感度画質をぜひ読者ご自身の目でも確認して頂きたい。
(モデル:鳥越夕幾子[オスカープロモーション]、撮影協力:カジュアルなイタリア料理とワイン「南麻布ウノ」[東京都港区南麻布2-5-16])

撮影方法

フラッシュ禁止のJPEG最高画質で三脚を使用して撮影。ホワイトバランスはオート、撮影時の焦点距離は各機種の広角端とした。松下電器産業「LUMIX DMC-FX35」と、リコー「R8」の下限シャッター速度は、初期設定である1/8秒としている。なお、シーンモードの作例では、各モードの設定に従った。

ノイズが増えても解像感に大きな劣化がない
キヤノン IXY DIGITAL 25 IS

ISO感度別(撮影モード:マニュアル)

●ISO80(1/6秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

●ISO100(1/10秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

●ISO200(1/20秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

●ISO400(1/40秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

●ISO800(1/60秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

●ISO1600(1/160秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

ISO感度オート

●ISO200(1/20秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

撮影モード:パーティー/室内

●ISO250(1/60秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

 最低感度はISO80。ISO100まではノイズ量があまり変わらず全体的にシャープなので、常用できると感じられる画質だ。ISO感度AUTOの最大値であるISO200からは、ノイズの増加がある程度確認できるようになるのだが、2L版サイズくらいまでのプリントならばほとんど気にならないだろう。

 ISO400では明らかに画質の低下が分かるようになる。全体にモヤモヤとしたノイズが乗り、髪の毛の部分などに解像感の劣化が確認できる。ISO800になると、砂目状のノイズが全体に広がり、かなり粗くなる印象。色ムラのようなノイズも現れるため、人物の肌がムラ状に見えてしまう。そして、最高感度となるISO1600だが、これは21型程度のパソコンモニターで写真全体が見渡せるような縮小表示にしても、画像の粗さが気になってしまうレベルとなった。シーンモードの「パーティー/室内」の感度はISO250。ストロボをたきながらも電灯光の暖かい雰囲気を残した写真に仕上がった。

 全体的に見てIXY DIGITAL 25 ISは、高感度撮影に特に強いとは言えないが、感度を上げてノイズが増えても、解像感に大きな劣化がないのが特徴。ノイズが多くなっても、写真としての力があるのは、この辺りの画作りによるところが大きいのだろう。ISO800まではノイズの粒子が細かく、きれいな写真として楽しめると感じた。

気になる下位モデルもチェック!
キヤノン IXY DIGITAL 20 IS

ISO1600で撮影

●ISO1600(1/160秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

ISO感度オート

●ISO200(1/20秒、F2.8)(画像クリックで拡大)

 有効画素数が800万画素となる以外、上位機のIXY DIGITAL 25 ISとほとんど同等のスペックを持つIXY DIGITAL 20 IS。デジタルカメラでは画素数が増えるとノイズが増える傾向があるため、“20 ISのほうがノイズが少ないのでは?”と見る向きもあるが、実際はそうでもなかった。20 ISのほうが撮像素子のサイズが小さいということもあってか、ノイズ量はそれほど変わらない。写真全体で見たときは、25 ISのほうが画素数が多い分だけノイズ粒子が小さくなり、目に付きにくいと感じた。細かな部分の解像感でも、25 ISのほうが若干ながら上回る印象を受ける。