―4枚目が一番だとすると、ほかの好きなアルバム、ベスト5を教えていただけませんか?

みうら うーん、それは言えないですよね。例えば、黒澤明の映画で『用心棒』っていうのは「良い」って言えるけど、『どですかでん』も良いって言わないとファンじゃないと思うんですよ。だから、ベスト○○を言えちゃうのはファンじゃない感じはするんですけどね。でも無理してるんですけどね、その言い方はきっと。やっぱり辛いアルバムっていうのは正直あったし、黒澤で言うところの『どですかでん』も『まあだだよ』も『夢』もディランにはあった。

―なるほど。

みうら 爆笑問題の人がうまいこと言ってたけど、例えば“天才”のことなんて、そんなの東京の片隅に住んでるようなやつが分かるわけないと。そんなことを評価できるなんてできないと言ってました。ディランの『ナッシュビル・スカイライン』っていう一番俺にとっては“苦行期”のきつい時代のアルバムがあるんですが、今聴いたらいいしね。でもやっぱり高校時代にしょっぱな聴いたサウンドは、今でも聴いたことのないサウンドだったし、今でもあの感じを超えた人はいないんじゃないですか、やっぱり。ロックでは。

―それは『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』のあたり?

みうら そこらへん。『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』のあたりは超えた人はいないと思いますけどね。後のライブ盤の『ハード・レイン』てのもすごいし、『プラネット・ウェイヴス』ってのもすごい良いアルバムだし、『血の轍』ってのもすごいしね。『欲望』ってのもやっぱりすごかったし。

『追憶のハイウェイ61』(画像クリックで拡大)

『ブロンド・オン・ブロンド』(画像クリックで拡大)

『プラネット・ウェイヴス』(画像クリックで拡大)

『血の轍』(画像クリックで拡大)

『欲望』(画像クリックで拡大)

『ストリート・リーガル』(画像クリックで拡大)