「おれ、ツンデレ好きなんだよね」「あの人ってツンデレじゃない?」

 近ごろはアキバ界隈に限らず、日常会話でもよく耳にするようになった「ツンデレ」。「ツンツンデレデレ」の略語であるこの言葉は、もともとネットから生まれ、アニメやライトノベルに登場する、ある種の美少女キャラクターの特徴を指す言葉として使われ始めた。

 その特徴を簡単に言うと、気が強い(そして実は恥ずかしがり屋でもある)ため、好きな男の子に対しても冷たく振る舞ってしまうが(=ツンツン)、その態度の裏に時折優しさや愛情が垣間見える(=デレデレ)というもの。「もともとツンデレという設定は人気があったが、2005年にそれを大々的に打ち出したPCゲームソフト『つよきす』が発売されたころから、ツンデレが特に注目されて広く知られるようになったと思われます」(漫画・同人誌専門ショップのコミックとらのあな秋葉原本店)。

 この「ツンデレ」が驚くべきことに、一般商品の“新機能”として次々に採用され、ヒットするという現象が起きている。

「ツンデレ編」はつぶしていくと50回に1回、「触んないでよ!」「ヘンタイ」など4種の“萌えボイス”が聞こえ、しばらく放置しておくと「別に・・・、寂しくないわよ」という“おねだりボイス”が発せされる(画像クリックで拡大)

 まず、今年3月に発売されたバンダイの『∞(むげん)プチプチ ぷち萌え』。昨年発売されて大ヒットになった『∞プチプチ』の新シリーズだ。従来の『∞プチプチ』と同じようにプチプチをいつまでもつぶせることに加え、つぶしていくと50回に1回、各キャラクターの“萌えボイス”が聞けたり、プチプチせずに放置しておくと各種それぞれの“おねだりボイス”が発せられたりといった新機能を搭載している。ラインアップは「妹編」「メイド編」「幼なじみ編」、そして「ツンデレ編」の4種類。なかでも、プチプチすると「触らないでよ!」「ヘンタイ!」などと(プチプチされるための商品なのに)拒否される“萌えボイス”が発せられる「ツンデレ編」は圧倒的な人気で、ネットの先行予約では真っ先に完売したほど。

『∞プチプチ ぷち萌え』は「妹編」「メイド編」「ツンデレ編」「幼なじみ編」の4種類で各819円(画像クリックで拡大)