目立たず使えるカナル型の製品をチェック

 数は少ないが、人気上昇中なのがカナル型のノイズキャンセリングヘッドホンだ。オーバーヘッド型の大きいヘッドホンを身に着けるのに抵抗がある人、コンパクト持ち歩けるノイズキャンセリングヘッドホンが欲しいに向いている。今回はオーディオテクニカの「ATH-ANC3」、ソニーの「MDR-NC22」をチェックした。

 このタイプは、耳にしっかり装着しただけである程度の遮音性がある。そのため、静かな場所でノイズキャンセリング機能をオンにすると、ホワイトノイズや耳につく違和感などで、かえってうるさく感じることもある。機能をオフにしても音量・音質ともにあまり変わらない製品の場合、普段は機能をオフにして使い、騒音の大きい環境で機能をオンにして使うといいだろう。

 今回取り上げた製品はどちらもコードの途中に電池ボックスがついていて、コードは直付けになっている。電池ボックスの裏にはクリップがついていて、それを服のポケットなどに固定して使う。ノイズキャンセリング効果は、コンパクトなカナル型だからといって効きが悪いということはなく、どちらの製品も十分効き目がある。また、オーバーヘッド型より耳の奥に近い所で発音するため、小さな音量でも迫力を感じやすい。

ノイズキャンセリング効果も音質も良好な注目製品

■オーディオテクニカ ATH-ANC3
実売価格: 1万2800円程度
重量: 約25g(電池別、ケーブル含む)
電源: 単四電池×1(アルカリ電池で約50時間使用可能)
モニターボタン: あり
航空機用プラグアダプター: あり
キャリングケース: あり

 今年の2月に登場したばかりの製品で、白・黒の2色ある。ノイズキャンセリング機能をオンにしても、ホワイトノイズは少し気になる程度で、電車など騒音が大きい環境では気にならない。ただし耳につく違和感・圧迫感は気になった。機能をオフにしても再生音が聴こえるタイプで、音量や音質の変化もあまりなく、どちらの状態でも常用できるレベルだ。普段は機能をオフにして普通のカナル型ヘッドホンとして使い、騒音の大きい環境でのみ機能をオンにすると、耳も疲れにくくてよいだろう。

 ノイズキャンセリング効果は、地下鉄内ではまずまずといった程度の効果だが、オフィスのノイズや道路脇の交通騒音はよく抑えられている。音質はどの音域もバランスよく聴こえる。分離が良好で、音の粒立ちが引き締まっていて聴き取りやすい。特にシンバルやアコースティックギターのピッキングのアタックも聴き取ることができ、繊細さが感じられる。中高音のシャリ感も嫌味がなく、低音も下品にならない程度に前に出てきて、全体的に立体感があり迫力が感じられる。

 ソニーの「MDR-NC22」より価格は高いが、ノイズキャンセリング効果も音質もワンランク上と言える製品だ。ジャンルは選ばない製品だが、ジャズ、クラシック、女性ボーカルなどが特にいい。気になったのは、コードに触ったときのタッチノイズ(コードが擦れる音)が大きく伝わってくること。しっかりしたケースが付属するなど付属品もそろっていて、カナル型ではイチオシの製品と言えるだろう。

コードは左右両方とも均等な長さで、材質はやや固く絡まりにくい(画像クリックで拡大)

電池ボックスにモニターボタンがついている。裏には固定用のクリップがある。コードは直付けで外れない(画像クリックで拡大)

コンパクトで丈夫な作りのケースが付属し、付属の延長コードや航空機用プラグアダプターなどと一緒に、収納して持ち運べる(画像クリックで拡大)

音質 4
NC効果 4