1万円を切る低価格な製品をチェック

 1万円を切る低価格な製品としては、今回、日本ビクターの「HP-NC80」と、松下電器産業の「RP-HC150-H」をチェックした。実売価格は5000円前後で、このあたりがノイズキャンセリングヘッドホンとしては最も低価格なラインになる。イヤーパッドが薄く、頭に当たる部分にパッドが入っていなかったり付属品が少ないなど、高価な製品に比べると作りの安い部分が目立つが、その代わりコンパクトに折り畳める製品が多い。

 このクラスになると、音質は価格相応でそこそこレベル、また、ノイズキャンセリング機能もオマケ機能的な色合いが強くなる。たとえば電車の中など騒音の大きい環境ではノイズキャンセリング効果が感じられるが、オフィス内など比較的静かな環境では、機能をオンにするとホワイトノイズや耳への圧迫感などで、かえってうるさく感じてしまうこともある。機能をオフにしても音量・音質ともにあまり変わらない製品の場合、普段は機能をオフにして使い、騒音の大きい環境で機能をオンにして使うといった使い方をするとよいだろう。

軽量コンパクトが魅力の低価格ヘッドホン

■日本ビクター HP-NC80
実売価格: 5980円程度
重量: 140g(電池含む)
電源: 単四電池×1(アルカリ電池で約50時間使用可能)
ケーブル取り外し: 直付け
モニターボタン: なし
航空機用プラグアダプター: なし
キャリングケース: なし

 日本ビクターの「HP-NC80」は、耳全体を覆うのではなく、耳に乗せるように装着する軽量コンパクトなタイプ。装着した状態の遮音性は低いが、装着感は軽く違和感がない。ホワイトノイズはやや大きく気になるため、ノイズキャンセリング機能をオンにしても静かな場所ではあまり静かになった効果は感じられないが、騒音の大きい電車内や道路脇ではある程度ハッキリした効果が感じられた。耳につく違和感は多少感じる程度。ノイズキャンセリング機能をオフにしても再生音が聴こえるタイプで、音量や音質の変化はあまりない。

 音質はややこもり気味だが、騒音の大きい環境でも、ノイズキャンセリング機能をオンにすれば音の輪郭が聴き取れ、クリア感もある程度感じられ、聴きやすい音になるのがよい。中~低音の迫力は感じられるので、J-POPやロックを聴くのに向いている。逆に繊細な音の多いクラシックや女性ボーカルなどを聴くには物足りない。

 屋外での使用で気になったのは、ノイズキャンセリング機能をオンにすると、風切り音も大きくなってしまうこと。またわずかだが、駅などでハムノイズを拾うことがあった。ケーブルは直付け式でコンパクトに折り畳んで持ち歩ける。付属品はないが、低価格でノイズキャンセリング効果がそれなりに見込める製品が欲しい人に向いている。

モード切替スイッチが付いているのが特徴で、「WIDE(飛行機などの騒音低減)」と「LOW(地下鉄など低域の騒音低減)」に切り替えることができる(画像クリックで拡大)

コンパクトに折り畳んで持ち歩ける。重量も軽く、価格も安いので、気楽に持ち歩いて使いたい人に向いている。コードは直付けで、両方のハウジングからそれぞれ伸びている(画像クリックで拡大)

音質 2.5
NC効果 2.5