パスタ、小麦粉、食用油…またまた値上げ!?

 パスタの値上げもかなり厳しい。「マ・マー」シリーズで知られる日清製粉グループの日清フーズは3月、家庭用のパスタを約15~20%値上げした。昨年11月にも約9~13%値上げしたばかり。背景にはパスタ原料であるデュラム小麦相場の国際的な高騰がある。同様に3月から、日本製粉は「オーマイ」を約14~22%、「バリラ」を約7~14%、昭和産業は家庭用SHOWAパスタを約17~20%、はごろもフーズは「ポポロスパ」などを4~25%引き上げた。

 さらに追い討ちをかけるのが、輸入小麦の政府売り渡し価格が4月から30%引き上げられること。それを受け、大手製粉各社は5月から、家庭用の小麦粉を値上げする。値上げ幅は日清フーズが6~13%、日本製粉が9~16%、昭和産業が11~15%と大きい。また、大手製粉会社は4月下旬から業務用の小麦粉も値上げする。その影響で、小麦粉を使うパン、即席めん、菓子などの関連製品が再び値上がりするとみられている。

 たび重なる値上げは、小麦関連商品に限ったことではない。食用油も3月に引き続き、2カ月連続で値上げが発表された。日清オイリオグループとJ-オイルミルズ、昭和産業は、4月から家庭用食用油の価格を1kg当たり30円以上引き上げる。原料の大豆、菜種の価格高騰や物流コストの上昇が主な原因だ。

4月からは30年ぶりに「牛乳」も

 値上げの波は、これまで大きな動きが見えなかったジャンルにまで広がっている。4月から、30年ぶりに牛乳が値上がりする。牛の飼料である穀物価格の高騰を背景に、生乳取引価格が上昇したことが主な要因だ。大手3社が値上げし、他の中小メーカーも軒並み引き上げる。

 家庭用牛乳の最大手、明治乳業は牛乳と生クリームをメーカー希望小売価格で3~10%値上げ。「明治おいしい牛乳」(1L)は現行250円(税別)から10円アップの260円(税別)となる。明治乳業は、チーズ、マーガリン、アイスクリームなども3月から順次、10~20%値上げしている。森永乳業は4月から牛乳を平均4.7%値上げ。「森永のおいしい牛乳」(1L)は230円(税別)から240円(税別)になる。液状ホイップクリームも平均6.3%値上げする。日本ミルクコミュニティも、牛乳などを平均4.7%値上げ。「メグミルク牛乳」(1L)が230円(税別)から240円(税別)に。生クリーム、ヨーグルト、デザート類も値上げする。ほかにも、小岩井乳業、よつ葉乳業、オハヨー乳業など乳業各社が4月から牛乳などを一斉に値上げする。

 バターも値上がりする。家庭用バター最大手の雪印乳業が5月から7.1~8.6%の値上げ。「北海道バター」(200g)は325円(税別)から350円(税別)に。よつ葉乳業も4月からバターを8.6~10%値上げする。

ハーゲンダッツ、カルピス、中国酒…
これはイタイ! ピンポイントでショックな値上げ

 なくても生活できるものの、値上がりするとショックな商品もある。例えば、ハーゲンダッツのアイスクリーム。6月から希望小売価格が改定される。「ミニカップ」現行250円(税別)を270円(税別)に、「ドルチェ」現行310円(税別)を320円(税別)に、「クリスピーサンド」現行280円(税別)を290円(税別)に値上げする。アイスクリームの主原料の乳、卵黄、砂糖などの価格上昇が理由だ。お気に入りの商品があるならば、買いだめしておいたほうがよさそう。

 濃縮タイプの乳酸菌飲料「カルピス」は4月16日から希望小売価格が5%アップ。500mlパックが現行の462円から483円に値上がりする。対象は紙容器入り濃縮タイプ4種類で、カルピスウォーターなどの清涼飲料水は値上げしない。

 また、メルシャンは5月1日から、紹興酒など中国酒全アイテムの希望小売価格を5%引き上げる。中国人民元の切り上げと、もち米や小麦など原材料価格の高騰による輸入原価の上昇が値上げの理由。中国酒ではほかに、キリングループの永昌源が6月2日から、「紹興貴酒」全商品の希望小売価格を10%値上げする。

 珍しいところでは北海道・旭川市の「旭山動物園」が入園料を値上げする。4月26日の夏期開園から、現行の580円(高校生以上)を800円にアップする。旭川市民は身分証明書を提示すれば、据え置きの580円で入園できる。動物を本来の姿で見せる「行動展示」で一躍全国区の人気動物園となった同園では2006年度、入園者数が過去最高を記録した。集客力を維持するためには、新しい施設の整備や既存施設のリニューアルも必要だ。値上げは、その資金集めが目的で、原油や穀物価格の高騰とは関係ないという。