繊細な音と軽い装着感が魅力

■ソニー MDR-NC60
実売価格: 1万9800円程度
重量: 約230g(電池含む)
電源: 単四電池×1(アルカリ電池で約30時間使用可能)
ケーブル取り外し: 可能
モニターボタン: あり
航空機用プラグアダプター: あり
キャリングケース: あり

 装着時の密閉性はやや緩いが、その代わり圧迫感はなく付け心地は良い。耳につく圧迫感・違和感はオーディオテクニカの「ATH-ANC7」と同程度であまり気にならないが、ホワイトノイズは大きめで比較的静かな場所での使用時に気になった。

 ノイズキャンセリング機能をオフにした状態でも音が聴こえるタイプだが、音量と音質が少し低下する。「ATH-ANC7」ほど派手に劣化するわけではないが、あくまでも電池が切れた時のための緊急避難的な機能と考えよう。モニターボタンがあり、押すと再生音がカットされる。

 ノイズキャンセリング効果は、比較的静かなオフィス内では「ATH-ANC7」より効きが弱く感じるが、地下鉄の車内の轟音や道路脇での車の走行音に対しては「ATH-ANC7」と同等以上に効果が感じられた。こうした場合はホワイトノイズもあまり気にならなくなるので、通勤時などに向いていると言えそうだ。

 音質は、中~高音域が目立ちシャリ感がやや強い。シンバルのアタック音や打ち込みのドラム音、シンセ音などは輪郭が立って歯切れよさが感じられるし、隠れがちな細かい音も聴こえるので繊細でクリアに感じる。しかし中~低音が遠めに引っ込んで聴こえるため、全体的に量感や迫力には欠ける。中~低音の強い近年のフュージョン、ロック、Jpopなどはちょうどバランスよく綺麗に聴こえるので、こうしたジャンル向きだろう。逆に古めのジャズやクラシックは、中域から下をカットしたような音でバランスが悪く聴こえてしまう。「ATH-ANC7」との価格差を考えると妥当な差と言える。

 「ATH-ANC7」や「RP-HC500」に比べて本体の質感は高く高級感があり、付属品も一通りそろう。ノイズキャンセリング機能も悪くないが、使う場所と音源をやや選ぶ製品だ。

単4電池は、ハウジング横のカバーを開けて交換する。その手前にあるのは電源ボタン(画像クリックで拡大)

モニターボタンは電源ボタンとは反対側にある。押すと再生音がカットされる(画像クリックで拡大)

音質 3.5
NC効果 3.5