今後、セカンドライフの特徴を生かした企画は増加する

 山崎氏は、なぜハローワークを始めたのだろうか。「昨年、ゴルフショップを開いたので、そこに店員を置こうと思って就職情報みたいなものがないかどうか探してみたのですが、見つかりませんでした。ないのなら、作ってやろうと。そのうちきっと、こういったサービスが必要になってくると思ったからです」(山崎氏)。

 セカンドライフのショップは、基本的に自動販売機スタイルが多く、販売員をおいて販売する店はほとんどない。しかし山崎氏は、自分のゴルフショップに店員をおいた。「この体験でわかったことなんですが、やはり勧める店員がいると、それだけ売り上げは上がるんですよ。ただ、人件費とのバランスをみると、現状まだ見合っていないという状況です」(山崎氏)。

 ちなみに、賃金の相場を尋ねてみたところ、「時給は上限が100L$程度。これが現実の仕事と比べてどれほど安い賃金かは、お分かりですよね」とのことだ。「うちは、企業参入支援サービスも行っていて、そこで手伝ってくれるクリエイターを募集して雇っていますが、時給500L$出しています。みんな高いというけれど、それ以上の成果を上げてくれるからまったく問題なし」と、山崎氏。半年以上続けているスタッフもいるとのことだ。

 新しい試みとして、ポジカルという会社が、就職活動をセカンドライフで支援するという企画を展開している。これが話題となり、昨年は多くの就職活動中の学生がこのサービスを利用した。

 「うちもポジカルさんのお手伝いをしているのですが、これこそセカンドライフならではの試みだと感じました。先日も、住友ゴムの人事担当と直接コミュニケーションできるというイベントを開きましたが、多くのユーザーが参加しました。聞きたいことが担当から直接聞けるとあり、学生は大変喜んだようです。また、企業側も確かな手応えを感じたようです」(山崎氏)。

 このように、同じ時間に同じ場所に集まり、そこでコミュニケーションするというセカンドライフならではの特徴を生かしたサービスが、今後もっと出てくる可能性は高い。「僕は、こういった動きが今年もっと活発になると思っています。だから、今やっていることは間違いないはず」というのが山崎氏の読みだ。

(文/井上真花)

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kome Oh氏のブログ。こちらには自身が経営するゴルフショップとサウナの情報、および求人情報が掲載されている(画像クリックで拡大)