買う前に読む、徹底チェックのポイント

 iPodなどの携帯音楽プレーヤーを列車や航空機の中で使うと、周囲の騒音(走行音やエンジンの音など)がうるさくてよく聴き取れないことが多い。しかし、それを解消するため音量を上げると、音漏れして周囲に迷惑だし、耳に負担がかかって健康上もよくない。

 そこで便利なのが「ノイズキャンセリングヘッドホン」だ。「ノイズキャンセリングヘッドホン」とは、周囲のノイズ(環境騒音)をマイクで集め、その音に対して逆位相の音を作って重ねることで、ノイズを減らすヘッドホンのこと。音量を上げて周囲のノイズを聞こえないようにするのではなく、ノイズをなるべく抑えて(キャンセルして)、小さな音量でもしっかり聴き取れるようにしようというものだ。音量を上げずにすむので、周囲に音漏れで迷惑をかけにくくなるし、耳への負担も軽くすることができる。

ノイズキャンセリングヘッドホンの定番品と言える、ボーズの「Quiet Comfort 2」(画像クリックで拡大)

(1)ヘッドホンのマイクから拾った騒音の波形
ヘッドホンの周囲にあるノイズを一度マイクで拾って分析する

(2)ノイズに対して逆位相の音を発生
マイクで拾った音と逆位相(反対の周波数)の音をヘッドホンで作りノイズを打ち消す

(3)二つの音をヘッドホンで合成してノイズを消す
マイクで拾ったノイズを反転させた音で、ノイズを打ち消して騒音を軽減させる

 この「ノイズキャンセリングヘッドホン」は、現在各社からさまざまなタイプ、価格のものが発売されている。大手家電量販店のヘッドホン売り場に専用コーナーが設けられていることもあり、もはやヘッドホンの1ジャンルとして定着してきた感がある。通勤・通学のお供に欲しいと、気になっている人もいるだろう。この特集では、人気があり、入手しやすいノイズキャンセリングヘッドホンをタイプ別・価格別に選び、それぞれの音作りの傾向や、向いている音楽ジャンルなどを探っていきたい。