桜撮りテク
~昼間に内蔵フラッシュを使ってみよう~

●DT 16-105mm F3.5-5.6で撮影

●撮影機材:ソニー「α350」●使用レンズ:DT 16-105mm F3.5-5.6●露出モード:マニュアル●シャッター速度:1/125秒●絞り:F18●ISO感度:100●焦点距離:24mm相当(画像クリックで拡大)

α350の液晶モニターは上下に動くため、ライブビュー機能と組み合わせて無理のない体勢で撮影できる。ただし縦位置撮影では、液晶モニターの可動域が左右方向になるため、横位置撮影に比べてメリットが多少薄れてしまう。それでも、液晶モニターが動かないよりはハイアングルやローアングルで撮影しやすいのは事実だ(画像クリックで拡大)

 逆光のため通常ではモデルの原田さんの顔が暗くなってしまう状況ながら、α350の内蔵フラッシュを使い、背景と人物の両方を生かした写真に仕上げた。このように背景が明るいシーンで内蔵フラッシュを使うのは実は意外と難しい。なぜならオートで撮影すると、明るさが足りているこのような状況の場合、ほとんどフラッシュは光ってくれず、顔が十分に明るくならないからだ。それではと、フラッシュを使わずに露出補正でプラスに調整したとしても、今度は背景が真っ白に飛んでしまう。

 内蔵フラッシュを効果的に使いこなすには、マニュアルで露出合わせをしよう。人物ではなく、背景の明るさに合わせて露出を決めるのがフラッシュ撮影のポイントだ。露出は適正か、マイナス1段ぐらいがちょうどいいだろう。もし、人物の顔の明るさが足りないなら、フラッシュの明るさを調整する「調光補正」を使用してもいい。このように、背景はマニュアル露出で、人物は調光補正で好みの明るさに調整すれば、背景と人物の両方が生きた写真に仕上がるのだ。

桜撮りテク
~マニュアル露出がいちばん簡単!?~

●135mm F2.8 [T4.5] STFで撮影

●撮影機材:ソニー「α350」●使用レンズ:135mm F2.8 [T4.5] STF●露出モード:マニュアル●シャッター速度:1/100秒●絞り:F4.5●ISO感度:100●焦点距離:202.5mm相当(画像クリックで拡大)

 河津町は早咲きの桜も有名だが、川岸に沿って一面に咲き誇る菜の花も負けず劣らず美しい。写真は、菜の花が咲く川岸の歩道で撮影したもの。前ボケ、後ボケ問わずなめらかなボケ味が特徴的な「135mm F2.8 [T4.5] STF」の持ち味を生かすため、原田さんの前後に菜の花が入る構図に工夫した。淡い黄色のボケ味で幻想的な雰囲気に仕上がっている。

 今回は菜の花を背景に持ってきたが、青空を背景に持ってくるのも悪くないだろう。同じ表情でも背景が違うだけで印象が変わってくるので、人物を撮るときにはぜひ色々と試してほしい。その際、露出はオートではなく、マニュアルで設定することをオススメしたい。実は、人物の顔に当たる光が一定の状態で背景を変えて撮影する場合、マニュアル露出のほうが失敗が少ないのだ。例えば、オート露出の場合、空を背景に人物を撮影すると、背景の明るさに引っ張られて顔が暗くなることが多々ある。しかし、マニュアルで人物の顔に露出を合わせておけば、どんな背景がこようとも常に顔は適正露出になるため、暗くならないのだ。ただし、顔に当たる光の強さが変わってしまえば、露出を変更する必要があるので、その点に気を付けよう。場合によっては、背景が飛んでしまうこともあるが、少なくとも被写体はしっかりと撮れるはず。何度も設定を変更しなくていいので、テンポよくいきたい人物撮影には向いている撮影方法だ。桜の花やつぼみの撮影時にも応用できるので、ぜひ試してみよう。