2007年12月22日に全面解禁になった、保険の銀行窓口販売。各行の体制は、そして商品ラインアップの違いは…。それらを徹底的にチェックし、利用するうえで注意すべき点をまとめた。

(文/根本佳子)

積極的な三井住友、慎重な三菱東京UFJ

 大手銀行のなかでも特に積極的なのは、三井住友銀行。あらゆる金融サービスをワンストップで提供するスタンスで、スタート当初から16商品を投入。「死亡保険」や「医療保険」「がん保険」のほか「介護保険」や「こども保険」も扱い、幅広い年代の顧客のニーズに応える姿勢だ。

 販売体制も強化。生命保険販売の経験者を約250人採用し、実際に約210人が店頭で販売にあたる。保険商品を扱う86店舗すべてに専門の担当者を配置し、実際に窓口に行ってみると、すぐに「保険コンサルタント」が対応してくれた。また、土日祝日も営業をする「コンサルティングプラザ」でも相談を受け付けている。

三井住友銀行は店頭の誰でも手に取れる場所にリーフレット「家族の保険 早わかりBOOK」を配置。保険商品を積極的に取り扱う姿勢が見て取れる(画像クリックで拡大)

三井住友銀行で扱う保険商品をまとめたリーフレットも作成。商品が一覧表になっていてわかりやすい(画像クリックで拡大)

 積極的な三井住友に対し、慎重な姿勢をとるのが三菱東京UFJ銀行だ。

 同行の販売体制は、保険販売経験者の中途採用や保険会社からの派遣による約350名体制と充実。しかし取り扱う商品は5つで、取扱店舗も全666店中173店に限定した。同行によると、「住宅ローンを組んだ際に、7大疾病保険付きの団体信用生命保険に加入する人が4~5割いる」という。今は、ほかの生命保険へのニーズがどれぐらいあるかを見極めている状況で、「07年度は試行期間」(三菱東京UFJ銀行)と位置づけているのだ。

 そのほか、全店舗で取り扱いを開始したみずほ銀行は、「ライフプラン提案のひとつとして生命保険をラインナップに加えた」(みずほ銀行)かたちで、変額年金と終身医療保険を組み合わせた1商品のみ販売する。もともと、みずほ銀行では、預かり資産1000万円以上の利用者を重点顧客と位置づけ、社内に約2500人いるフィナンシャルコンサルタントが資産運用の相談を担当してきた。この流れから、保険商品もフィナンシャルコンサルタントが取り扱うことになる。ラインナップが増えたことで、コンサルタント時の「重点顧客との会話の充実度」を期待しているという。

 りそな銀行も全店舗で取り扱いを開始。店頭にポスターなどを掲示し、積極的な販売姿勢だ。以前からコンサルティングに力を入れてきた同行は、「だからこそ、保険もベストなプランで提案できる」(りそな銀行)という。とはいえ、取り扱う商品は3種類と少ない。「マーケットの伸張性の高いものを、ニーズを見ながら増やす予定」(りそな銀行)だ。