圧倒的に高機能なLUMIX L10
ピント精度の高いE-3

 今シーズン、中級クラスのデジタル一眼レフに搭載した機能で注目しておきたいのがライブビューだ。従来のデジタル一眼レフでは構造上搭載が難しかったが、技術の発達により近年搭載するデジタル一眼レフが増えてきている。ただし、メーカーによってはデジタル一眼レフに採用してまだ日が浅いことや、同機能に対する意識の違いもあり、モデル間で機能差があるのが現状だ。今回の比較モデルのなかではα700を除く4モデルが採用している。

 ライブビューとは、液晶モニターに被写体を映しながら構図を決めて撮影できる機能。ローアングルやハイアングル撮影など、ファインダー撮影では難しい場面でも、無理な体勢にならずに撮影できるのが特徴だ。コンパクトカメラでは当たり前の機能だけに、コンパクトからデジタル一眼レフに乗り換えるステップアップユーザーにはなじみやすい機能だろう。

ライブビューを使用すれば、ファインダー撮影では難しいさまざまなアングルでの撮影が可能となる。写真:EOS 40D(画像クリックで拡大)

 ライブビューとひと口に言っても、次ページに記した「ライブビューの機能早見表」で分かるように、モデルごとに搭載する機能が違う。そこで、ここでは主だった機能を比較していきたい。まずは、アングルの自由度がさらに向上する可動式液晶モニターに着目したい。4モデルの中では、E-3とLUMIX DMC-L10が搭載している。非搭載モデルでも、ライブビューによってアングルの幅は広がるが、状況によっては液晶モニターが見えないので、構図が確認できなくなってしまうことがある。しかし、可動式液晶モニターは、その名の通り液晶モニターを上下左右自在に動かせるため、ローアングルやハイアングル撮影時でも液晶モニターに正対できるのだ。

 続いて露出補正やホワイトバランス補正の反映が可能かチェックしよう。補正の反映とは、例えば露出補正をしたときに、補正結果がリアルタイムで液晶モニターに表示されることを示す。各種補正によって得られる結果は、実際に撮影してみるほかには、長年の経験によって予測するしかなかった。しかし、この機能により、手軽に仕上がりを判断できるようになったのだ。

 ライブビューにはさらに、リアルタイムにヒストグラムを表示する機能と、液晶モニター上にグリッドを表示する機能がある。リアルタイムヒストグラム機能は、常に黒つぶれ白飛びのチェックができるので、失敗を最小限に抑えられる利点がある。また、グリッド表示はバランスのとれた構図を作るのに便利だ。これら4つの機能は、4モデルのなかではD300を除く3モデルすべてで搭載。D300は露出補正の反映、リアルタイムヒストグラム表示、グリッド表示ができないなど、一歩遅れをとっていた。使い勝手はモデル間で大きな差はない。

メニューでホワイトバランスを変更すると、即座に液晶モニター上で反映される。写真はLUMIX DMC-L10の画面(画像クリックで拡大)

ライブビュー時でも常にヒストグラムを表示。白飛び、もしくは黒つぶれしないよう確認しながら撮影できる。写真はLUMIX DMC-L10の画面(画像クリックで拡大)

 さらに細かくチェックしていこう。ライブビュー機能を使用していると、AF機能の違いが使い勝手を大きく左右していることに気が付く。4モデルすべてで採用しているのが「位相差検出AF」。これは高速でピント合わせが可能になる半面、ライブビュー使用時には、いったんミラーを下げる必要があるため、その間液晶モニターに被写体を映せなくなるという欠点がある。一方、LUMIX DMC-L10とD300が位相差検出AFとともに搭載しているのが「コントラストAF」だ。こちらは通常のコンパクトカメラが採用しているAF方式。撮像素子が得た被写体の画像情報を分析してAFを行うため、ミラーを下げる必要がないが、一般的に位相差検出AFに比べAF速度が遅いといわれている。

 コントラストAFは、ミラーダウンによるタイムラグや被写体の消失がない分、使い勝手はいい。しかし、D300の「三脚撮影」モードで行うコントラストAFは、即写するには時間がかかり過ぎるのが難点だ。一方、LUMIX DMC-L10のコントラストAFは、D300と比較するとかなり速く、スムーズで使いやすかった。ただし、LUMIX DMC-L10の場合、コントラストAFに対応するレンズが現在のところ2本しか用意されていない点に注意したい。なお、ライブビュー時のAF精度の高さでは、位相差検出AFを使用するE-3に軍配が上がった。