11月下旬、タカラトミー初の室内ラジコンヘリコプター「ヘリQ」が全国の店頭に並んだ。上昇、下降と機体の向きをコントロールできる2Ch方式で、狭い部屋でも気軽にホバリングが楽しめ、ヘリコプター独自の浮遊感覚が味わえるモデルだ(詳細は第3部を参照)。室内で手軽に飛ばせるヘリコプターや飛行機のラジコンは2006年夏に各社から発売されて人気となり、07年はバリエーションの増加によって選ぶ楽しみも味わえるようになった。とくにヘリコプターは年末玩具商戦の主力の一つとして注目されている。タカラトミーとして初の、そして他社が先行したなかでの最新モデルとして、ヘリQはどのように開発され、発売に至ったのか。マーケティング統括本部戦略開発室の芝山 潔氏に話を聞いた。

人気のチョロQシリーズのヘリ版。機体は全長約12cmと世界最小、重さは11g。20分の充電で5分の飛行が可能。送信機は1スティックタイプ。上昇、下降と、機体の向きを指1本で操作できる。実勢価格2800円前後。(画像クリックで拡大)

[ nikkei TRENDYnet ] 開発がスタートしたのはいつごろですか。

タカラトミー マーケティング統括本部戦略開発室の芝山 潔氏(画像クリックで拡大)

 芝山氏 具体的に動き出したのは昨年の9月ごろだったでしょうか。室内で楽しめる飛行系のラジコンは2006年から今年にかけて人気が急上昇していて、開発側としてもうれしい限りなのですが、発想としてはずっと以前からあったものなのです。タカラとトミーがそれぞれ独立していた12年前に、トミーはホバリングできるモデルの市販化もしています。ただ、当時のモデルはかなり大型だった。発想はあっても、パーツや技術面でどうしてもクリアできない壁があり、小型化したくてもできなかったのです。

 今回の開発では、「チョロQの流れを汲むモデル」として小型化するというのが大前提にあって、さらにはこれまでラジコンとは無縁だった方々、たとえば女性にもアピールできるかわいらしさと簡単な操作性も念頭に起きました。というのは、すでに発売したエアロソアラ、Qスカイで、女性やシニア世代からの高い支持をいただいたのです。後発のモデルとして、そうした新しいラジコンファンの方々に対してもアピール力のある商品を作ろうという考えはありました。