新築の分譲マンションを購入するとき、希望する立地条件と予算を頼りに、モデルルームに行く人が多いのではないだろうか。ただし、チェックするポイントがいろいろある中で、意外に見落とされがちなのが浴室の設備。そこで、今回の特集では、マンションのグレードと浴室設備のグレードの関係について、わかりやすく説明していこう。マンション選びに役立ててほしい。(文/アイゾック)

浴室はマンションのグレードを知る手がかりだ!

壁にタイルを使い、半身浴ができるようになった大型浴槽の浴室
写真提供/INAX(画像クリックで拡大)

 車には、大型車から軽自動車に至るまで排気量の差があったり、同じクラスの車でもグレードの違いがある。実は、分譲マンションにも同様のことが言え、複数のモデルルームを見学すると、現在の新築分譲マンションの設備・仕様の標準やグレードの違いが見えてくる。特に浴室は頻繁に新商品が開発・発売されている。そのたびに、新たな機能が追加されたり、掃除がしやすくなったり、省エネルギー性が高まったりと、進化しているのだ。

 今回は、設備のグレードの違いとマンション自体のグレードの関係について、わかりやすく説明してみる。マンションの設備の中で水まわりは毎日だれもが使う場所であり、関心の高い人も多い。また、どんなのものが浴室に採用されているかで、マンションのグレードを知る手がかりになる。

 一般に、同じ物件の中では、狭い住戸より広い住戸のほうが価格は高くなるし、低層の住戸より高層の住戸のほうが高くなる。しかし、ファミリー向けの新築マンションの場合、浴室やキッチンなど水まわりの設備機器や、内装のグレードは、住戸の広さや階数によって、あえて仕様を変えている物件はあまりない。つまり、浴室がどんな設備仕様になっているか、その物件全体のグレードを知る重要な糸口になるのである。

 では、浴室のどんなポイントを見ていけばいいか。それは以下の通りだ。

最近のシステムバスは機能だけでなく意匠性にも優れている。カウンターのつくりも美しい
写真提供/松下電工(画像クリックで拡大)

・物件内の浴室の標準的な広さ
・浴槽の種類や浴室の内装
・水栓などの設備
・出入り口のドアに使われている素材の種類や質感など

 これらを一つひとつチェックしていくと「これは高級仕様」とか、「こちらは普及品」などと、だいたいはわかるようになる。次のページからは、ハイグレード、ミドルクラス、ベーシックと3つのグレードに分けて、各々のグレードで設備仕様がどんなものになっているかを細かく見ていくことにしよう。