『赤文字系』の勢力図を塗り替えたエビちゃん!
「CanCam」(小学館/620円)

専属モデルは山田優、蛯原友里、徳澤直子、西山茉希ほか
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 現在『赤文字系』のみならず、全女性ファッション誌で1位の発行部数60万超を誇る「CanCam」。販売部数が下降線をたどる雑誌の中にあって、右肩上がりの売り上げを達成しているのは驚異的だ。誌名の由来は“Can”と“Campus”を組み合わせた造語。女子大生をターゲットにしていた創刊当時、キャンパスのリーダーになれるように、との思いを込めた。

 「CanCam」の打ち出すファッションとは、同誌大躍進の契機ともなった“めちゃモテ”スタイル。“めちゃモテ”とは不特定多数に“モテたい”ではなく、自分の周囲にいる2~3人の男性にモテて、かつ同性からは反感を買われないスタイルと定義できよう。かわいいを中心に、清楚からクール、カジュアルまで守備範囲は広い。1982年の創刊以来、専属モデルとして藤原紀香、米倉涼子、伊東美咲、長谷川京子など現在でも活躍中の女優を輩出している。

 さらに、発行部数1位の要因として、エビちゃんこと蛯原友里の存在を抜きには語れない。彼女が雑誌で着た服が、飛ぶように売れて完売することから“エビ売れ”という言葉まで作られたほどだ。


『赤文字系』創始雑誌は、現在悪戦苦闘中
「JJ」 (光文社/620円)

専属モデルは桜井裕美、有村実樹、加藤夏希、Mie、LIZAほか
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 『赤文字系』の中で最も早く創刊した「JJ」。「女性自身」(光文社)の別冊として、1975年に隔月で創刊し、1978年に月刊化した。誌名は「女性自身」の“女性”と“自身”のそれぞれの頭文字「J」を取り、「JJ」と並べられたのが由来だ。

 上品な服装に、育ちのよさをアピールできる祖母や母からのお下がりブランドバッグを持つスタイルを得意としている。ただモテるのではなく青年実業家などの裕福な男性にモテたいという願望の強い女子大生、特にお嬢様大学に通う学生をターゲットにした誌面作りをしている。1970年代後半にはサーファーファッションを流行らせたことでも有名。「CanCam」や「ViVi」などの『赤文字系』の後発雑誌も生んだ。

 2000年始めまでは『赤文字系』で最大勢力を誇っていたが、現在ではエビちゃん有する「CanCam」の半分以下の発行部数で、『赤文字系』では3位に位置している。


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