顔認識機能を手に入れたライブビュー
初心者にもやさしい操作性

 L10の魅力は「ライブビュー」機能に集約されているといっても過言ではない。従来モデルからさらに進化し、付属レンズと組み合わせれば、コンパクトカメラで人気のある「顔認識」機能が使えるようになった。AF動作が軽快に働き、使い勝手はコンパクトカメラの顔認識機能と変わらない。露出補正やホワイトバランスの変更がリアルタイムに液晶モニター上で確認できるのも便利だ。これらの設定の反映後をイメージするには、長い経験が必要とされるだけに、コンパクトデジカメから乗り換えを考えている一眼レフ初心者にはありがたい機能だ。

最大15人までの顔を検出し、AF、AEに加え、顔追従機能や逆光時の自動フラッシュにも対応する「顔認識」機能。デジタル一眼レフでL10が唯一搭載する(画像クリックで拡大)

露出補正の結果を液晶モニター上で即座に確認できる。写真はプラス補正を過度にかけたため、白く飛んでいることが分かる状態(画像クリックで拡大)

 操作系は同社のコンパクトデジカメと良く似ている。ファンクションキーで呼び出す主要項目の設定変更画面はまさに同じだ。複雑な印象のあるデジタル一眼レフの操作に不安を抱える一眼レフ初心者でも、難なく扱えるだろう。また、L10はライブビュー撮影時に撮影画像のアスペクト比を4:3、3:2、16:9の3つから選べる。他機種でアスペクト変更できるモデルはあるが、ライブビューで確認しながら撮影できるのはL10だけだ。

 コンパクトデジカメで採用している「EX光学ズーム」にも触れておきたい。EX光学ズームは、記録画素数を抑えることで画質劣化なしにズームを可能にする機能。L10では、2倍、4倍のEX光学ズームを搭載する。使い道は多いだろうが、さすがにコンパクトデジカメのように広角端からスムーズなズーミングはできない。広角端から2倍、もしくは4倍の焦点距離からズーム開始となるので残念だ。こちらもライブビュー撮影時のみの機能となる。

ファンクションボタンで呼び出せる主要項目の設定変更画面。同社のコンパクトカメラではお馴染みの機能だ(画像クリックで拡大)

設定したアスペクト比をライブビューで確認できる。写真は撮影画像のアスペクト比を16:9に設定した画面。(画像クリックで拡大)

 携帯性の高さも、コンパクトデジカメからの乗り換えを検討している人にはうれしい。ただし、非常に軽い本体とのバランスを考えると、レンズキットに付属するレンズがやや大きくアンバランスだ。同社が採用している規格「フォーサーズシステム」は、APSサイズ以上の撮像素子を搭載するデジタル一眼レフ用レンズよりも小さく出来ることが利点の一つであることを考えると、もう少し小型化してほしかった。また、軽いだけにボディーの堅牢性に不安を感じるのは否めない。