ついに発売! ミシュランガイドブック
東京版の気になる中身を徹底分析!

 ここ数年、グローバル戦略を打ち出し、欧州から北米に調査エリアを広げてきたミシュランガイド。05年のニューヨーク版からスタートして、06年にはサンフランシスコ版を創刊し、今月12日にはロサンゼルス版とラスベガス版を誕生させた。

 そして今年、ついにミシュランガイド初のアジア進出となる『ミシュランガイド東京2008』が、11月22日(木)に発売された。発売に先立って、21日(水)には神田明神で成功祈願式が開催。ミシュランガイド総責任者のジャン=リュック・ナレ氏らが出席して、成功を祈願した。そして、その夜、六本木のTSUTAYA TOKYO ROPPONGIにおいて、『ミシュランガイド東京2008』発売カウントダウンイベントも開催。ついに日本初のミシュランガイドが発売された。

 このガイドブックにおいて、何よりも驚きだったのは、掲載レストラン150軒すべてに星が付いたこと。これにより、東京は世界一(本国フランスよりも!)の星保持国となった。ミシュランガイド総責任者ジャンリュック・ナレ氏によれば「いかに東京のレストランの水準が高いかを知れば、当然の結果」とのことで、これにより日本の首都は世界で類まれなる「美食都市」の称号が与えられたといっていいだろう。

 掲載された店の6割は和食店。期待の3つ星は『かんだ』、『小十』、『濱田屋』。鮨屋では『すきやばし 次郎』、『鮨 水谷』が選ばれた。『濱田家』は下馬評ではノーマークだったが、有力とされた『赤坂菊乃井』(2つ星)、『龍吟』(2つ星、この店も青柳出身)などを抑えて頂点に立った。専門店も星に食い込み、ふぐ料理の『臼杵ふぐ山田屋』、『つきじ やまもと』は2つ星。鰻の『竹葉亭』は1つ星を獲得した。

 ミシュランガイドは日本の「ジャーナリストによる評価」「格式」「内装」とはまったく無関係に、ただ「料理」の完成度だけを基準にセレクションを行ったという。その現われとして、日本料理としては料金が手ごろで敷居が低く、若手料理人が腕を振るう『かんだ』、『小十』のような店が3つ星を獲ったのだろうか。しかし、ミシュランが星評価の基準として掲げる「食材の質」に関しては、どうしても料金と比例することは否めない。事前に選定候補から外したとされる「紹介制」「一見お断り」の店以外の、何軒かの高級和食店が選に漏れていることを「フシギ」とする向きもある。ちなみに『かんだ』、『小十』両店の料理人は徳島『青柳』出身だが、その『青柳』の東京店に星は付かなかった。

世界最長老の三つ星シェフとなった『すきやばし 次郎』の小野二郎さん(82歳)をはじめ、星を授与された料理人や店主らが、東京国際フォーラムで行われたミシュラン主催のパーティーで、一堂に会した(画像クリックで拡大)