銀座特集INDEX へ

酒、塩、深夜…男性に訴える魅力も多彩
より高級、より専門化した銀座スイーツ

イメージ

デルレイ カフェ デ デリスのスイーツコースのメインのブラッセルワッフル

 スイーツは今、高級化、専門化、そしてブランド化の一途をたどっている。国内外の有名パティシエの店には、連日長蛇の列ができる。ショコラティエ、ドーナッツショップ、シュークリーム専門店と細分化、すなわち専門化したブランディングが顕著だ。そして全体的に、高価な商品が歓迎される時代を迎えている。

 そんなトレンドの先鋭といえる店がそろうのが銀座だ。まず挙げたいのがベルギーの有名ショコラティエ「デルレイ」が構えたカフェ「デルレイ カフェ デ デリス」。5000円前後のスイーツのコースが売りだ。リンツショップ 銀座店も同様。限定のトリュフ70%カカオ(5個1050円)が飛ぶように売れ、再入荷待ちの状態。1粒000円のトリュフシリーズも好評で、再入荷待ちの品が出ているという。

 いずれも男性にも訴えるセールスポイントを持つのが特徴。デルレイ カフェ デ デリスでは、シャンパーニュ、カルバドスなどを豊富にそろえ、スイーツとのマリアージュを提案する。目の前でパティシエが客の要望をきき調理する、寿司屋感覚の贅沢さも受けているよう。作りたての味と提供スタイルを見れば、やや高価な価格も納得である。リンツショップが仕掛けた「ハイカカオショコラ」ブームも、シガーやシングルモルトを嗜好する男性の間から火が付いたものだ。

 「当店で提供するのは、スイーツではなく“デセール”(デザート)。自宅では決して味わえない味を楽しんでいただきたい」とは、デルレイ カフェ デ デリスのパティシエ、狩野純さんの言葉だ。

 一方、数年前からスイーツ界を賑わせている“塩スイーツ”も健在。まさにその先駆であったマリオジェラテリア銀座店が移転オープン。季節限定も含め時期代わりのフレーバーを店頭に並べるが、ピンクソルト、ブルーソルトの2種の塩フレーバーは常時用意。マリオジェラテリア統括支配人の泉めぐみさんは、「“スイーツ≠甘いもの”という提案が、男性の方にも受け入れられているようです」と語る。今年、松屋銀座地下1階にオープンしたラ・メール・プラールも、ノルマンディーの塩を使った塩気のあるスイーツを売りにしており、好評のようだ。

イメージ

今年、松屋銀座地下1階にオープンしたラ・メール・プラール

 銀座マルキーズは専門化の好例。ロールケーキ、エクレールの2つの看板を打ち出し、専門店ならではのこだわりと高級感を追求する。深夜まで営業し、夜の銀座を楽しむ男性客の需要も狙っている。

 男性にも受け入れられる商品で、市場の拡大と高級化が進む銀座のスイーツ。「甘いもの」「お菓子」といって女性だけが楽しんでいたのは、遠い過去の話だ。

おすすめ店舗

(文/佐々木ケイ、写真/小田原エリ)