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セブン-イレブンの店頭では
nanacoへの入会を促す垂れ幕が
目を引く。

 「シャリーン」。コンビニの店内で小銭を落としたような電子音を聞いたことはないだろうか? これは電子マネー「Edy」でお金を支払ったときの確認音だ。セブン-イレブンの店頭で「nanaco入会受付中」の垂れ幕を見た人も多いはず(写真)。このnanacoも電子マネー。タッチするだけで改札が通れるJR東日本が発行する「Suica(スイカ)」やJR西日本の「ICOCA(イコカ)」も実は電子マネーの1種だ。

 今、電子マネーが小額の支払い手段として浸透しつつある。既にSuicaやICOCAなどを交通機関で使っている人なら、小銭を用意する必要がなく、スピーディーに改札を通れるというメリットは理解できるだろう。この利便性が街中でも実感できるようになってきた。特に今年は、大手コンビニチェーンが電子マネーの導入に積極的だ。4月にセブン&アイ・ホールディングズが前述の「nanaco」を導入。6月の決済件数が3000万件と、導入からわずか2カ月間で先行するEdyやSuicaの決済件数を抜いて新聞で話題になった。7~8月にかけては、ローソンとファミリーマートがEdyの取り扱いを開始。Suicaや、NTTドコモが推進する電子マネー「iD」などもコンビニで使えるようになってきた。コンビニでの支払いで、サイフから必死に小銭を探す必要はないのだ。

 電子マネーは便利なだけでなく、現金で支払うのと比較してかなりお得。各コンビニでは、対象を電子マネー利用者に限定した特別割引サービスやポイントサービスを提供している。導入から間もないということもあって各社積極的にキャンペーンを行っており、販売価格148円のペットボトル飲料が電子マネーだと20円引きに、500円の弁当を購入すると50円相当のポイントが付与されるなど、実質1割相当の値引きも珍しくなくない。これを利用しない手はない。

 その一方で、いざコンビニで電子マネーを利用しようとすると、そこに立ちはだかるのが電子マネー選びの難しさ。主な電子マネーだけでも10種類近くある上に、すべてのコンビニで利用できる電子マネーは現段階では登場していない(「電子マネーの基礎知識」参照)。自宅と会社で近くにあるコンビニが異なる場合など、複数のコンビニを利用するのであれば、電子マネーも複数組み合わせる必要が出てくることもある。さらにお得度を追求するなら、コンビニが提供する独自の会員サービスなどとも考慮しなけらばならない。  この特集では自分にとってのベストな電子マネーの選択方法をコンビニ利用を中心に解説する。特にANAやJALのマイルといったポイントをうまく集められるかに焦点を当てた。これを読めば、同じ金額をコンビニで使っても、他人よりも多くのポイントを獲得できるようになるはずだ。

コンビニ大手で電子マネーの導入が相次ぐ

2007.3.9 ローソンが全店へのiD導入を完了
2007.3.13 ローソンが「ローソンパスiD」サービスを開始
2007.4.23 セブンーイレブンが都内でnanacoを導入
2007.5.21 セブンーイレブンが全国でnanacoを導入
2007.7.9 ミニストップが関東でSuicaを導入
2007.7.10 ファミリーマートが全国でiD、Edyの取り扱いを開始
2007.7.13 ローソンが全国でクイックペイの取り扱いを開始
2007.8.23 ローソンが全国でEdyの取り扱いを開始