開発者に直撃!アドエスのアピールポイントを探る
またも開発期間は短期集中!約8カ月の完成までの道のり

 発売まで1週間を切ったウィルコムの新しいスマートフォン「Advanced/W-ZERO3 [es]」だが、開発のコンセプトやポイントはどういったところにあるのだろうか?特集の第4回目は、企画・開発者であるウィルコム サービス事業部 技術調査グループ 課長 須永康弘氏に話を伺ってきたので、インタビューをお届けしよう。

インタビューは東京虎ノ門にあるウィルコム本社で行われた。発売前の忙しい時期に時間を取っていただいた(画像クリックで拡大) W-ZERO3シリーズの生みの親であり、今回のAdvanced/W-ZERO3 [es]も企画・開発を担当しているウィルコム須永氏(画像クリックで拡大)
ライバルは携帯電話!W-ZERO3 [es]シリーズをケータイサイズに

――Advanced/W-ZERO3 [es]の開発はどういったところから始まったのですか?

須永氏:2005年12月に「W-ZERO3」を初めて出して、ITリテラシーが高い人を中心に絶大な支持をいただきました。それゆえに、次の機種として「W-ZERO3 [es]」を出すことができました。そこで、昨年の11月頃に「さて、さらに次はどうしようかな」と考え出しました。実は、W-ZERO3は、法人を中心に今でもコンスタントに出ているんです。ただ、ケータイに寄せたW-ZERO3 [es]のほうは、他社が新しい機種を出すたびに相対的に商品力が落ちていると感じていました。やはり、W-ZERO3 [es]は、スタイルを含め携帯電話と競争せざるを得なかったんです。

 そこで、W-ZERO3とW-ZERO3 [es]のどちらのシリーズをやるかで、両方とも手を入れたいという思いはあったのですが、よりW-ZERO3 [es]シリーズの次の機種を早く市場に投入しなければならないということになったのです。どうしても、W-ZERO3を含めスマートフォンのほうが「先を行っている」というイメージを持たせたかったので、遅れているという感覚になってしまう[es]シリーズからというわけです。

――Advanced/W-ZERO3 [es]の開発のポイントはどういったところでしょうか?

須永氏:[es]シリーズに決めましたが、では、W-ZERO3 [es]にどうやって手を入れるか―。もちろん、2006年7月にW-ZERO3 [es]を発売したときは相当の自信を持っていましたが、やはり、その後のユーザーの声などを聞くと、「ケータイとして見ると、大きくて重い」という意見を多数いただきました。また、シャープとも色々話したところ、「まだまだ小型化できる」ということでした。そこで、「じゃぁ、小型化でいきましょう」ということで、まずはサイズのコンパクト化を最重要ポイントとして開発しました。

 また、やはり、「携帯電話サイズにしていくことで、マーケット規模も大きくなる」と感じられたのも決断の大きな要因になっています。そして、機能的にもブラッシュアップできれば、スマートフォン市場全体を大きくできるのではないかと考えました。

Advanced/W-ZERO3 [es]とW-ZERO3 [es]を並べて質問に受け答えしてくれている須永氏。手前にはW-ZERO3も見える(画像クリックで拡大)

NEXTサイズや搭載機能などはどうやって決まったのか?