高速化が4段階に調整できるようになった新“高速化サービス”

 新機能としては、高速化サービスがパワーアップしたことが挙げられる。高速化サービスは、Webページ表示の体感速度を向上させるサービスで、月額315円で利用できる(初期登録時には2カ月間無料)。画像やテキストファイルなどを圧縮して転送することにより、体感速度が向上され、パケット量も抑えることが可能だ。また、圧縮された画像を綺麗に表示したいときには更新すれば非圧縮状態で表示されるので、壁紙などに使いたい場合にも問題ないだろう。

 これまでの高速化サービスは、サーバー側のみで画像やテキストファイルを圧縮して転送することにより、体感速度を向上させていたが、新しい高速化サービスは、端末のWebブラウザと連携して、高速化の度合いを4段階から選べるようになっている。これらは、bytemobile社の技術を利用しており、端末本体のOperaの中に組み込まれている。そのため、WX320KまでのOperaはVersion 7.0だったが、WX320KRのOperaはVersion 7.2 EXと変更されている。

 ただし、この新しい高速化サービスは、WX320KRだけが対応しているというわけではなく、他にも、WX320KやWX321JWX320Tがファームウェアのバージョンアップにより利用できる。ここでは、各種高速化サービスを試し、比較してみた。読み込み時間は4xパケット方式におけるPHS通信を利用し、フルスクリーンモード・ズーム100%で、最後まで読み込んだ時間をそれぞれ3回計測して平均を取った。

●高速化サービスによるWebページ読み込み速度および画像圧縮具合の違い
高速化の方法 ファイルサイズ
[バイト]
上:読み込み時間
下:読み込みサイズ[バイト]
GIF JPEG PNG Google デジタル
ARENA
高速化サービスを
利用しない(圧縮なし)
(1) 6675 28380 36825 10.4秒
(18418)
175.2秒
(1250907)
高速化
サービス
利用
OFF(従来の高速化サービス) (2) 3936 6530 36825 8.7秒
(12696)
126.5秒
(338618)
1:画質重視 (3) 6675 28380 36825 8.5秒
(16764)
137.2秒
(1229320)
2:低速 (4) 4702 8842 36825 8.7秒
(14352)
79.0秒
(462894)
3:標準 (5) 3936 6530 36825 6.9秒
(14352)
75.4秒
(409373)
4:速度重視 (6) 3839 2375 36825 7.3秒
(13208)
70.4秒
(306508)
高速化サービスを利用するには、まず「オンラインサインアップ」で「高速化サービス」を利用するに変更する必要がある。オンラインサインアップは、メールボタン→8. オンラインサインアップで利用可能 新高速化サービスでは、端末側で速度アップの段階を4つから選ぶことができる。設定は、「Operaボタン→0. 設定→9. 詳細設定→4. 高速化サービス追加設定」から行う
OperaでデジタルARENAを高速化サービスオフで表示したところ。設定は、フルスクリーンモード・ズーム100%・全画面表示オンにしてある。Operaなのでメモリー不足にもならずきっちり表示できている 同じデジタルARENAのトップページを高速化サービスオン(3:)で表示したところ。画像が圧縮され、粗くなっているのがわかるだろうか?写真ではそれほどわからない程度となっているが、画像によっては大きく粗くなる。その分、パケット量や時間が削減されている

 条件(1)はオンラインサインアップで高速化サービスそのものをオフにしている状態、条件(2)は高速化サービスは利用しているがクライアント側はOFFな状態(従来の高速化サービスと同等)、条件(3)は画像重視で画像の圧縮は行わない状態、条件(4)は画像圧縮率が低い状態、条件(5)は画像圧縮率が標準の状態(デフォルト)、条件(6)は画像圧縮率が高い状態となる。

 結果としては、デジタルARENAのようなファイル数が多く、総ページサイズが大きいようなページでは、表示速度で最大2.49倍と十分高速化サービスの効果を得られるように感じられた。特に、新しい高速化サービスは、最後まで読み込む間に状況が止まるといったケースが少なくなり、歯切れよく表示されるようになる印象だ。

 Googleのような軽いページではそれほど効果は得られないが、通信プロトコルの最適化もされていることからパケット通信が詰まるような状況が少なくなるため、少しでも早く閲覧したいと思っているユーザーなら導入したほうがいいだろう。通信量も抑えられるため(デジタルARENAの例では最大4分の1程度まで)、うまくすればデータ定額やパケコミネットのような段階型の定額制では有効に使えば、月315円かけても料金を安くできるかもしれないので検討してみて欲しい。