キヤノン

EOS 40D

実売価格:14万8000円(ボディー単体)

発売日:2007年8月31日



このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・15万円を切る低価格
・3型液晶モニターでライブビュー撮影が可能
・撮像素子のゴミ取り機構
・ニコン D200
・ソニー α700
・ペンタックス K10D

 キヤノンが8月下旬に発売を開始した「EOS 40D」は、同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS DIGITALシリーズ」の中級モデルで、2006年3月発売の「EOS 30D」(以下、30D)の後継機である。注目ポイントはとても多いが、おもな特徴や改良点を30Dとの比較を交えて追ってみよう。

細かな改良を随所に施し、完成度が大幅アップ!

 まず目を引くのが、独自開発のCMOSセンサーを有効820万画素から有効1010万画素へとアップし、画像エンジンをDIGIC IIからDIGIC IIIへと進化させた点がある。それとともに、連写の速度は秒間5コマから6.5コマへとアップしている。

 これらの特徴をただ列記すると、ちょっとした進化でしかなさそうだが、実際に使ってみると、その快適さのアップには驚かされるものがある。

ついに登場したEOS DIGITALのミッドレンジモデル「EOS 40D」。扱いやすいサイズのボディーに、プロ向けモデル「EOS-1D MarkIII」に匹敵する性能を盛り込んでいる。背面の液晶モニターは3型の23万画素タイプで、モニターを見ながら撮影できるライブビュー機能も搭載する

 まずは手にした時の印象だが、ちょっと持った感じでは30Dと大きく変わらない。重量は本体のみで740gと、数字で見ると30Dより若干ながらアップしている。だが、細かい部分の作り込みが、よりカッチリした仕上げになっているのに気づく。特に、右手のグリップ部にあるコンパクトフラッシュのカバーは、これまでの樹脂部品から本体と同じマグネシウム合金になり、より堅牢性が増した。

 また、ボタンやカバー類のすき間、継ぎ目の部分などにはゴムシーリングが施され、アクセサリーシューも同社のスピードライト「580EX II」と組み合わせた時に密閉構造となるよう改められた。メーカーでは、防塵・防滴仕様とはうたっていないものの、実際にはかなりの悪条件下でも使えるよう信頼性をアップさせたようだ。

EOS 30Dまでのデザインコンセプトを継承しながら、ペンタ部などのデザイン変更により重厚さがアップ。背面は、大きな3型液晶モニターが目を引く。従来はモニターの左にあった操作ボタンは、上下に分散している

 外観上で一番目立つ変化は、液晶モニターの大型化だ。30Dでは2.5型だったものが3型へと大きくなり、それに伴って液晶モニターの左側に縦に並んでいた操作ボタンは、液晶の上下に分散して配置された。

 このボタン配置の変更に関しては、使いやすさの面ではそれほど不満を感じないのだが、電源をオンにしたままカメラをストラップで肩から提げていると、ボタン類が体に当たって押され、知らないうちに再生状態になっていたことがあった。バッテリーの持ちを延ばすメリットも考え、こまめに電源をオン・オフするよう努めたい。

 液晶モニターは、画素数こそ約23万画素と30Dと変わらないが、見え方は大幅によくなった。30Dでは若干青っぽく、かつピントがボケたかのような不明瞭な見え方だったが、40Dでは鮮やかな発色でシャープに表示できる。これにより、撮影画像の良否を判断するのが楽にはなったが、他社の液晶に比べて格段によくなったわけではなく、これまでの弱点を克服してようやく標準的なレベルに追いついた、といった感じだ。この秋の各社の新製品では、さらに精細で美しい液晶モニターを搭載した機種が存在するので、この部分はさらなる改善を望みたい。