NTTドコモ
NEC製


FOMA N904i

実売価格:3万1500円

発売日:2007年5月25日

 N904iは、NTTドコモの2007年夏モデル「904iシリーズ」のうちの1機種だ。イタリアのステファノ・ジョバンノーニ氏のデザインにより、これまでの“Nらしさ”を残しながら、洗練されている。また、904iシリーズで唯一、通信速度が高速化されたFOMAハイスピード(HSDPA方式)に対応しているほか、3インチのワイドVGA+液晶、320万画素カメラ、2種類のフルブラウザ、WMAおよびSD-Audio対応のミュージックプレイヤなどを搭載したハイスペックモデルとなっている。新サービス「2in1」や「うた・ホーダイ」にも対応しており、ワンセグこそないものの、904iシリーズの中でも、最も前評判の高い機種のうちの1つだ。そんなデザインも機能も兼ね備えたN904iの詳細をレビューしていく。開発者インタビューと併せて読んで欲しい。

デザインケータイを90xiシリーズにも!3インチ大画面&スタイリッシュ

 形状としては王道の折りたたみ型を採用している。まさに「NECならでは」といったところだ。デザインは、イタリアのミラノを拠点としているプロダクトデザイナーであるステファノ・ジョバンノーニ氏とNTTドコモ、NECによるコラボレーションによるものとのこと。

 外側の色と内側の色をまったく違う色にしたツートンカラーで、閉じたときと開いたときのイメージがまったく異なる。角に丸みを持たせたフラットな面により、柔らかくすっきりしらイメージだ。きちんとNらしさを残しつつ、海外インテリアっぽさを加えた、といった感じだろうか。質感は全体的に良い。

 メインディスプレイには、シリーズ最大となる約3.0インチでワイドVGA+(480×854ドット)の26万2144色表示可能な半透過型LTPS TFT液晶を採用している。前モデルの「N903i」は、画素数がVGA+(480×690ドット)だったので、縦に164ドット広がったことになる。携帯電話としては最大級のサイズで、解像度も約332dpiと高精細だ。輝度約400cd、コントラスト比約800:1、色度域(色再現範囲)約72%と、いずれもN903iと同スペックだが、高性能。実際に画面を見ても、大きくて綺麗というのがすぐわかる。

カラーバリエーションは4種類で、左からOrange Cut(ブラック/オレンジ)、Pink Soda(ピンク/ホワイト)、Urban Blue(ブルー/シルバー)、Day and Night(ホワイト/ブラック)。それぞれ閉じたときの外側と開いたときの内側の色がまったく異なる(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】 閉じた状態の表側。並び順は同じで、左からOrange Cut、Pink Soda、Urban Blue、Day and Night。ピンクだけやラメが入っている感じがあるが、各色ともにつや消し塗装で落ち着いた上質な質感(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】

閉じた状態の裏側。表面と同じくフラットなデザインで、中央に有効320万画素CMOSカメラとカメラ用LEDが並んでいる。右上のヒンジ部近くに見えるのがストラップホール。バッテリは3.8Vで780mAh(電池パック「D16」)。やや容量が小さいが、N703iDやSimpure N1で培われた消費電力を抑える技術を導入し、待受や通話時間だけでなく、使っていてバッテリが持つと実感できるように工夫(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】 また、背面液晶は正方形に見えるが、実際の表示部は半分程度。約0.9インチで96×64ドット、白色1色の有機ELディスプレイ。バックの色が黒なので非常に閲覧しやすい。着信ランプが表示部の下についている。充電時には赤に光る。また、おサイフケータイのためのFeliCaチップのアンテナもこちら側にある(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】

デザインだけでなく使いやすさも重視!サイズもより小さく

 N903iよりも液晶サイズが約0.5インチ大きくなっているにもかかわらず、本体サイズは約104×49×18.9mmと小さく薄くなっている。質量も約113gとハイスペックモデルとしては軽い方だ。そのためかバッテリパックの容量が小さくなっており、N903iでは850mAhだったが、N904iでは780mAh。

 キーの配置などはN903iと比べるとプッシュトークボタンが左側面に移り、サイドキーが左側のみとなった。その代わり、右側面にはイヤホンマイク端子やmicroSDカードスロットが並べられている。配置がより一般的になったが、特にN903iではmicroSDカードスロットの位置がバッテリカバー内に搭載されていたので、嬉しい改善だ。

 数字キーやソフトキーなどの配置は変更されていないが、文字入力時のキーアサインも変更されており、濁点が#キーから*キーに、逆トグル(逆順)がサイドキーから発話キーに変更されている。また、発話キーの長押しでUNDO(やり直し)が行えるようになったのも嬉しいところだ。

左側面にはディスプレイ側にミュージックプレイヤーボタンやスピーカー、キー側にプッシュトークキーや上下キーを配置。スピーカーは左右についており、ツインスピーカーでサウンド再生が可能。側面から見ると外側のブラックと内側のオレンジが鮮やかに調和して見える(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】 右側面にはディスプレイ側にスピーカー、キー側にmicroSDカードスロットおよびイヤホンマイク端子を配置。各カバーはmicroSDカードスロットのものは開けやすいのだがイヤホンマイク端子の方は開けづらいのが気になった(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】

先端部にはディスプレイ側に赤外線端子、キー側に充電用端子および外部接続用端子を配置。オレンジ色の部分の中央でくぼんでいるのがマイク。中央のオレンジを黒い2つのボックスではさんでいるというイメージだそうだ(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】 ヒンジ部には特に何もない。ただ最近の機種ではなるべくヒンジを目立たないようにデザインされているが、N904iでは「NECといえば折りたたみ」ということで、デザインをしたジョバンニ氏が折りたたみケータイの象徴であるヒンジを強調したデザインにしたとのこと。ねじもしくはバネのような筋模様のデザイン(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】

各キー配列の様子。キーライトはオレンジ色に見えるが各カラーバリエーションともに高輝度白色LED。十字キーの中央にはNEC製のハイスペック機としては定番のニューロポインターを搭載。各キー配列は従来機種と同様だ。ただし、文字入力時などにおいてこれまで逆トグルがサイドキーだったのに対し、他のメーカーの機種で比較的一般的な発話キーに変更されているなどいくつかキーアサインが変更されている(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】