透過原稿ユニットを内蔵しつつ、スリムで洗練されたデザインに変身したGT-8400UF。独自のソフトウエアにより、スキャンした画像の大幅な画質向上が実現できるのがウリだ。実売価格は1万4800円前後で、5月30日に発売された

 セイコーエプソンから発売された「GT-8400UF」は、同社のフラットベッドスキャナーの中堅モデルとなる機種だ。旧モデルのGT-8300UFから本体デザインを一新し、ユーザーインタフェースの改良や大幅な薄型化が図られた。標準で透過原稿ユニットを搭載し、35mmのポジフィルムとネガフィルムのスキャンにも対応するのが特徴となっている。

●色あせた写真も退色復元機能で見事に復活!

 GT-8400UFの大きなポイントは、これまではハイエンドモデルにだけ搭載されていた「退色復元機能」を搭載した点だ。これは、色あせてしまった古い写真やフィルムでも、ボタン1つで本来の色調に近くなるように復元してくれる便利な機能である。他社のフラットベッドスキャナーでも同等の機能を搭載しているが、GT-8400UFではソフト側の色変換アルゴリズムを工夫して、よりオリジナルに忠実になるよう色が復元できるとしている。また、原稿に付着したホコリをソフトウエア処理により取り除く機能も搭載する。

本体正面の右側には、ワンタッチでスキャンと各種ソフトとの連携が行える機能ボタンを配置する。「Webナビボタン」は同社の「Photo Album」サイトへスキャンした画像をアップロードでき、「メールナビボタン」はスキャンした画像を添付した状態でメールソフトが起動する。「DPEナビボタン」は焼き増し感覚でスキャンした画像の印刷が行え、「スキャナビボタン」はEPSON Smart Panelが起動する

本体背面はシンプルで、USB端子とACアダプター端子、さらに透過原稿ユニット接続用端子が用意される。USB端子は高速なUSB2.0対応となる

 読み取り用のCCDは、通常のCCDよりも高感度設計の「α-Hyper CCD」を採用し、読み取りの入出力階調はRGB各色で16ビットとなっている。読み取り用紙はA4サイズまでの大きさに対応するほか、同梱の透過原稿ユニットを利用すれば、35mmのストリップフィルムで連続3コマ、スライドならば2コマまでのスキャンが行える。

付属のフィルムマウンターを利用すれば、6カット続きの35mm判フィルムが3コマ連続でスキャンできる。スライドにマウントしたフィルムならば、2コマ連続でスキャンが行える。なお、このマウンターは未使用時に原稿カバー内にぴったり収納できるので、保管も簡単だ

 本体前面に装備された「スキャナビボタン」を押すと「EPSON Smart Panel」が起動し、画像取り込み用のTWAINドライバー「Epson Scan」などが呼び出せる。Epson Scanには「全自動モード」「ホームモード」「プロフェッショナルモード」の3モードが用意されており、ユーザーのスキルや求めるクオリティに合わせてモードを自由に選べるようになっているのが親切だ。

TWAINのスキャン用ドライバーの「EPSON Scan」は、面倒な設定をすべてスキャナー任せにできる「全自動モード」も選択できる。画面は見たとおりシンプルで、余計な設定画面も現れないので初心者でも混乱せずにすむ