キヤノン

IXY DIGITAL 10

実売価格:3万4800円

発売日:2007年3月15日


このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・シルバーとブラックの2色を用意
・凹凸の少ないフラットなデザイン
・20mmを切るスリムなボディー
・ソニー Cyber-shot DSC-T20
・松下電器産業 LUMIX DMC-FX30
・カシオ計算機 EXILIM EX-Z1050

 キヤノンのIXY DIGITALシリーズのなかでも、スリム&コンパクトな「IXY DIGITAL 70」の後継機として登場したのが、今回紹介する「IXY DIGITAL 10」だ。


本体はとにかくフラットだが、操作性は上々!

 「インゴット(金属の塊)デザイン」とメーカーが呼ぶように、とにかく真四角でフラットなデザインが目を引く。角のあるデザインのデジカメは、今まで多くのメーカーから登場しているが、背面のボタンや前面のレンズ部分など、シャッターボタンを除いて本当にほぼフラットな機種は、今までに見たことがない。

「IXY DIGITAL 10」は、初代IXY DIGITALをほうふつとさせるスクエアなデザインを採用する。ボディーサイズもコンパクトで、沈胴式ズームレンズを採用しながら20mmを切る薄さなのには驚く。ボディーカラーは写真のシルバーに加え、ブラックも用意。前面のレンズ周囲に加え、側面部もブラックになる

 多くのデジカメでは、ボタンが操作しやすいように出っ張っているだけに、一見するとものすごく使いにくそうな印象を受ける。しかし、手に取って使ってみると、これが意外に違和感がないのだ。円形の4方向ボタンと中心のFUNC/SETボタンを一緒に押してしまいそうに見えるが、そんなこともなく快適に操作できた。ボタンの大きさやストロークをしっかり配慮して設計しているためだろう。

 唯一気になったのが、撮影や再生を選択するモードレバーがちょっと動かしにくいかな、と思った点だ。ただし、これも使いにくくてイライラするというほどではない。

 ボタンの大きさだけではなく、ボタンに書かれた文字やアイコンの大きさも適度なサイズで、読みやすいために使っていても安心感がある。

流麗な曲線を描く「カーヴァチャーデザイン」を採用する上位モデルと異なり、直線と円を強調したシンプルなデザインは好印象だ。本体はとてもコンパクトなのだが、ボタン類はかなり大きめに作られており、操作しやすい

 見た目のデザインだけではなく、本体も実際かなりコンパクトに仕上げられている。手にスッポリと収まる、という表現がピッタリの大きさで、IXY DIGITAL 70と比べて2.3mmも薄くなっている。これだけコンパクトに作っていながら、光学ファインダーもしっかり備えており、どうしても液晶モニターをオフにして撮影したい、という要望にも配慮している。

 液晶モニターは2.5型23万画素で、今までのモニターよりも色再現領域が広いというクリアライブ液晶を搭載している。汚れやキズを防ぐコーティングに加え、屋外でも見やすいように反射を防ぐコーティングが施されており、日中でも撮影しやすい。

 ただし、撮影した画像をパソコンの液晶ディスプレイで表示させたり、プリンターでプリントしたものと比べると、本体の液晶モニターは彩度が高く鮮やかめに表示されるのが気になった。撮影後に液晶モニターで見ると、見た目よりちょっとハデかなと感じるのだが、帰宅してパソコン上で見ると落ち着いた印象の画像で安心したりした。

3型液晶モニターを搭載する「IXY DIGITAL 90」(右)は、CCDやレンズのスペックがほぼ同じ兄弟モデルだ。IXY DIGITAL 90もコンパクトだが、IXY DIGITAL 10はさらにひと回り小さい 記録メディアはSDメモリーカードとSDHCカードで、採用機種が増えている内蔵メモリーは搭載しない。バッテリーは薄型だが、バッテリー撮影枚数は約210枚と標準的なレベルだ

 最新のデジタルカメラらしく、ISO1600までの高感度撮影にもしっかり力が入れられている。感度を上げた時に発生するノイズを軽減する「ノイズリダクションテクノロジー」を搭載しているのは、これまでのIXY DIGITALシリーズと同様だが、この機種から新たに追加されたのが「ISOブースター」という機能だ。

 これは、シャッターボタンを半押しにした段階で手ブレの可能性があるとカメラが判断した場合、液晶モニター上に手ぶれアイコンが点滅するとともに、背面のイージーダイレクトボタンの真ん中が青色に点滅して警告を行う。この状態でイージーダイレクトボタンを押せば、手ぶれが防げるぐらいのシャッタースピードが稼げるまでISO感度を自動アップする、という機能だ。

 コンパクトデジカメでは、ISO感度をオートに設定していても、カメラが意外と低い感度を設定していることが多い。また、ふだんは低い感度に固定しておいて、必要な時だけ感度を上げたいということもある。そんな時にこの機能は便利なのだが、半押しを保持したままイージーダイレクトボタンを同時に押すのは、ボタンレイアウトを考えるとかなり困難だ。このあたりの操作方法やボタンレイアウトは改善してほしい。

 ちなみに、手ぶれ対策は高感度撮影に関連する部分のみで、レンズや撮像素子を動かして補正するタイプのものは搭載していない。

NEXT ノイズレスではないが、嫌みのない高い画質だ