CDやDVDといった光ディスクの寿命を決める要因は二つあります。一つは書き換え回数、もう一つはメディア自身の耐久性です。

 書き換え回数は、メディアごとにある程度決まっています。追記型のCD-RやDVD±Rであれば1回しか全体に記録できません。書き換え型のCD-RWやDVD±RW、DVD-RAMに関しては、書き換え可能な回数の目安がメーカーから公表されています。CD-RW、DVD±RWといったRW系メディアは1000回程度、DVD-RAMは10万回程度といわれています。

●記録メディアの寿命に関する指標
メディア 書き換え回数 耐用年数
CD-RW、DVD±RW 1000回 数十年~100年程度
DVD-RAM 10万回 10年以上
各種メモリーカード 数万~20万回程度 10年以上

 1000回という数字は、頻繁に書き換えを繰り返す使い方をしなければ問題がないレベルです。DVDレコーダーや書き込み型DVDドライブでテレビ番組を録画する用途には十分でしょう。

 一方、メディアの耐久性について、メーカーは通常の使い方をした場合の目安として、数十年から100年程度という数値を公表しています。ただし、メディアを直射日光が当たる場所や高温・多湿環境下に長期間放置したり、強い衝撃を与えるとディスクが変質して耐用年数が短くなるので注意が必要です。CD-Rなら炎天下に2時間程度放置しただけでデータを読み出せなくなることもあるそうです。

 もっとも、こうした点にさえ注意しておけば、メディアの寿命に関しても特に気にする必要はないでしょう。CD/DVDディスク製造・販売大手のTDKによれば、「ディスクが使えないと訴えるユーザーのトラブル原因の9割以上が、ディスク表面に付着した指紋やほこりによるもの」としています。ディスク表面に指紋やほこりを付着させないように管理することに加え、ラベルなどを張らない、ペン先が硬い筆記用具で強く書かない、濡らさない、などの点に注意して使うことが重要です。

磁気や電気に注意

 光学メディア以外にも、コンパクトフラッシュ、SDメモリーカード、メモリースティック、xDピクチャーカードといったメモリーカードにも寿命があります。

 メモリーカードでは、データ記憶用にフラッシュメモリーが使われています。書き換え回数は、メモリーの世代、容量などによって異なり、個体差もあります。メーカーでは数万~20万回程度の書き換えを保証回数として定めていますが、「通常の使い方では、寿命が原因による故障は起こらないと考えていい」というのがメモリーカードメーカー各社の共通の見解です。

●記録メディアは、さまざまな要因で劣化する
CDやDVDといった光学メディアは、記録面が外部にさらされている状態なので、表面に付着した異物による影響が大きい。メモリーカードは、データ記録部は守られているものの、外部に露出している端子の損傷によって、製品としての寿命を迎える場合が多い

 実際には、光学メディアと同様、コネクターの接触部分の磨耗や破損など寿命以外の要因で、使えなくなってしまうケースが多いようです。メモリーカードを強い磁気や電気の発生源に近づけることも、故障の原因となるので注意が必要です。